中古品二次流通のオークネット、酒買取販売のJOYLABと「ブランディア」のデファクトスタンダードをBEENOSから買収
中古車や中古品の二次流通を手がけるオークネットは、ブランド品買取販売のデファクトスタンダードと酒類買取販売のJOYLAB(ジョイラボ)の全株式をBEENOS(ビーノス)から取得し、子会社化すると発表した。株式譲渡実行日は4月30日の予定。
デファクトスタンダードはブランドやアパレルの買い取り販売サイト「ブランディア」を運営。JOYLABは酒類の買い取り販売や資産管理アプリの運営などを手がけている。オークネットは2月14日付で、デファクトスタンダードとJOYLABの全株式を取得する契約をBEENOSと締結した。株式の取得価額は総額約29億円。
オークネットはBtoBオークションを主体とした二次流通サービスを展開しているが、競合との競争は激化。今後の継続的な成長維持には流通ネットワークの拡大が必要となっていた。オークネットはデファクトスタンダードとJOYLABの買収で、既存ネットワークとのシナジーを通じた収益力向上や競争力強化が見込めると判断した。
ディファクトスタンダードの2023年9月期業績は、売上高が前期比2.9%減の116億4600万円、営業損失は1億600万円、経常損失は1億1600万円、当期損失は1億200万円。JOYLABの2023年9月期業績は、売上高が同14.4%増の34億1000万円、営業利益は同52.2%減の8900万円、経常利益は同53.9%減の8300万円、当期純利益は同48.5%減の5200万円。
BEENOSは株式売却の理由について、デファクト社の成長には戦略的な打ち手が求められていると説明。今後、より確実な成長をめざすためには、新たなリソースや流通網を活用できるパートナーに株式を譲渡することが最適だと判断したという。JOYLABについては、オークネットがBtoBオークションを通じた国内の買い取り事業者とのネットワークを有しており、JOYLABのめざす戦略を実現する上で最適なパートナーだと結論したとしている。