【越境EC×2024年上半期トピックス】新クールジャパン関連のアニメ、トレーディングカードなどが根強い人気。IP以外のコンテンツで人気商品ジャンルとは?
BEENOSが発表した「越境EC×2024年上半期トピックス」によると、越境ECサービス「Buyee(バイイー)」において、2024年上半期に最も購入件数が多かったカテゴリは「トレーディングカード」だった。前年同期比のカテゴリ伸長率では「アニメ・コミックグッズ」がトップとなった。
購入件数、伸長率では「新たなクールジャパン戦略」関連分野がランクイン
2024年上半期の購入件数、伸長率ランキングを商品カテゴリで見ると、購入件数の1位は「トレーディングカード」、2位「おもちゃ、ホビー」、3位「ファッション」。伸長率ランキングでは、1位「アニメ・コミックグッズ」、2位「トレーディングカード」、3位「ファッション雑貨」だった。
「トレーディングカード」は国内外で人気が高まったことにより増刷や商品の多様化が進み、海外ユーザーも購入しやすい環境が整ったことが流通増加につながったという。
アニメカテゴリは20代を中心とした若年層がグッズを購入
アニメカテゴリでは「2024年上半期に放映開始したアニメ」を対象としたランキングを作成、1位は「鬼滅の刃 柱稽古編」だった。20代を中心に若年層の男女がアニメグッズを購入しているという。
アニメグッズカテゴリの購入件数は2024年上半期に急増し、2021年上半期と比較して約3.3倍に伸長した。
ゲームカテゴリはモバイルゲーム関連グッズが多く、特撮は上位5作品で流通全体の9割を占める結果に
家庭用ゲームの「ファミコン」「ゲームボーイ」などのレトロ消費もある一方、モバイルゲーム関連グッズも購入されており、購入件数トップの作品は「プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat 初音ミク」だった。
マンガカテゴリでは、マンガ作品の文庫本、単行本、マンガ作品画集を対象にランキングを作成。2024年上半期でもっとも人気が高い作品・作者は「ドラゴンボール・鳥山明氏」だった。
特撮カテゴリは、上位5作品で流通全体の9割を占めるという特徴があるという。
音楽ではAdo氏がトップに
音楽分野ではCDやレコードなどの音声メディア、DVDなどの映像メディア、アーティスト関連グッズからランキングを作成、関連商品の購入件数のトップはアーティストのAdo氏だった。
エリア別のメインユーザーは50代男性と20代女性に大きく分かれ、50代男性はレコード、洋楽ロック、クラシックなどを、20代女性はJ-POP、K-POPなどを楽しむ傾向があるという。
IP以外のコンテンツの特徴とは?
飲食料品はアルコールが人気
飲食料品カテゴリで人気が高いジャンルはアルコールで、1位に「ウイスキー」、3位に「ブランデー」、4位に「ワイン」、5位に「日本酒」がランクインした。2位の「お菓子」ではチョコレートが特に人気で、北米から多く買われているという。
越境ECにおける飲食料品は時期によって増減がある状況だが、上半期に伸びやすい傾向があるという。
ファッションカテゴリは、男女で人気商品に違いあり
ファッションカテゴリは20~30代の男女から人気が高い。人気商品ジャンルを性別で見ると、女性ユーザーはバッグや小物、男性ユーザーはTシャツやジャケットの購入件数が多い。
ファッションカテゴリの購入件数推移を見ると、2021年上半期と比較して約1.7倍に伸長した。
ビューティ分野では「基礎化粧品」がトップ
ビューティ・ヘルスケアカテゴリで最も人気が高い商品ジャンルは「基礎化粧品」だった。ビューティ・ヘルスケアの内訳では、ビューティ関連商品が半数以上を占める。
各エリアのメインユーザーは20代女性が多いが、コンタクトレンズやヘアケアなどを男性ユーザーも購入している。
アートカテゴリでは「陶芸品」の人気が高い
アートカテゴリでは「陶芸品」の購入件数がもっとも高く、2位の「絵画」では浮世絵や掛け軸などの人気が高い。配送料がネックになっているためか、東アジアからの購入が圧倒的に多いという。