佐藤和明+ビジネスメール研究所+シンフィールド 2015/4/9 12:00
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今回のメルマガは、十分に気合を入れて執筆したから、情報たっぷり、内容もバッチリ!! 自信満々で配信したものの、反響はゼロ……。こんな状況に頭を抱えるメルマガ担当者に向けて、ちょっとした工夫でメルマガのCTRを増やし、集客力をアップできるポイントを教えます。

「一生懸命書いたメルマガにまったく反響がない」
「売り上げも伸びない」……どうすればいいの?

ショップのお得情報をたっぷり詰め込んで、気合いを入れてメルマガを作成・配信したのに、メルマガのCTR(クリック率)は低く、売り上げはさっぱり伸びないまま……。「あんなに時間をかけて作ったのに、何が悪いんだろう」、「メルマガなんてやっても意味あるのかな」――配信後の反響が少ないと、メルマガ担当者は落ち込み、やる気をそがれてしまいますよね。

このまま、今まで通りのメルマガを配信していても意味がない、現状を打開しなければと思う担当者もいるでしょう。では、どうすれば良いのでしょうか。

メルマガを勉強した人が真っ先に思いつくのは、「セグメント分け」でしょう。年代・性別・地域などで読者をセグメント分けして、属性ごとに違う文面のメールを配信する試みです。

しかし、待ってください。メルマガ配信にはいくつかの段階があります。

メルマガ配信の初級・中級・上級

  • 初級:メルマガ配信で顧客との接点を保つ
  • 中級:メールのタイトルや文章、構成を工夫したメルマガ配信で顧客の共感を生む
  • 上級:属性に応じたメルマガ配信などの応用テクの活用

ただメルマガ配信を行なっているのは初級段階、一方で「セグメント分け」はいきなりの上級テクにあたります。一歩進んだ取り組みは、効果もありますが、手間もかかります。まずは中級、もう少し基礎的なところを見直すことで、メルマガの効果を激増させることが可能なのです。ここからは、ちょっとした工夫でCTRを100倍にするメルマガ執筆のコツをお教えします!

※CTR:「Click Through Rate」の略で、メルマガや広告などの効果測定の指標。メルマガの場合、本文にあるリンクがクリックされた回数を、広告が表示された配信数で割った数値を指す。

文章の書き方を変えるだけでCTR100倍アップも夢じゃない!?

タイトルを作る時は、相手の心理を考え、“自分事”だと思うものを作ること!

(ビジネスメール研究所)

タイトルや文章を工夫するだけで、メルマガの効果は激増します。メルマガ発行は、顧客との接点を保つことが前提にあります。ショップやメルマガ担当者側の伝えたいことを押しつける内容ではなく、相手が知りたいこと、もしくは「自分の事だ」と思えるような話題を提供するように心掛けることが大事です。そして、メルマガ担当者の人柄が理解でき、読者が1対1の対話を感じられるような文章の書き方が効果的です。

CTRをアップさせるためのメルマガ作成には、主に3つのポイントがあります

(1)タイトル:読者が思わずクリックしたくなるタイトルをつける

メールマガジンのタイトルは、メルマガ成功の鍵を握っている最重要ポイントといっても過言ではありません。「ついつい気になってクリックしてしまう」タイトルをつけるだけで、CTRは激変します。タイトルには、開封を促す3つのモデルがあります。

  1. 数値型 : 「人気No.1」「3ヶ月で1200個売れた」
  2. 驚き型・非常識型 : 「英語が3週間で話せるようになった非常識な勉強法とは?」
  3. リズム・フレーズ型 : 「家族元気で留守がいい」「食ベ飲ミクス」

数値型

1つめは、具体的な数字を入れて、明確化する「数値型」です。インパクトある数値で読者の興味を引く方法ですね。下記のような例が考えられるでしょう。

  • 人気No.1
  • 残席3
  • あと5日
  • 明日13時よりスタート
  • 90日で10000人を集客
  • わずか3日で4.8キロのダイエットに成功

特に、期限や成果などを入れると効果的です。実は、この記事についても、タイトルで、「CTR100倍」「3つのポイント」など数字を入れることでクリックしてもらえるような工夫をしています。「ECサイトのメルマガを書くコツ」というシンプルなタイトルをつけるよりも、このタイトルの方がクリックしてみる気になりませんか?

最近は、数字がタイトルに入っているケースも増えてきたため、中途半端な数字のほうがより目につきやすいとも言われています。例えば、「1ヶ月で5kg痩せた」よりも、「1ヶ月で3.8kg痩せた」のほうが真実味がありますね。

驚き型・非常識型

インパクト勝負であれば、「驚き型・非常識型」という手法もあります。メルマガ内容を思わず、大袈裟、嘘っぽく面白いタイトルに仕上げて、思わずクリックしたくなるよう読者へアピールします。もちろん嘘はいけません。嘘をつくと不信感を持たれてしまいます。嘘ではなく興味を引く、言わば「嘘から出た実(まこと)」とも言えるようなタイトルにするのがポイントです。

  • 英語が3週間で話せるようになった非常識な勉強法とは
  • 電話もネットもないのにいつも満室の旅館の秘密とは
  • 新卒が3カ月で1億円を売り上げた!? 画期的な営業法とは

リズム・フレーズ型

もし、内容的にインパクトがあるタイトルが難しい場合は、「リズム型」がお薦めです。分かりやすく、テンポ良く読むことができるタイトルを考えましょう。何かを真似たようなタイトルや、耳になじんだフレーズを一文字変えてみるというのも興味を引く方法としてはいいですね。例えば、「亭主元気で留守がいい」、「こだまでしょうか、いいえ、誰でも」、「ダメよ~ダメダメ」など、一部の世代には認知度の高いフレーズを一部変えて利用することで、その世代ならば思わずクリックしたくなってしまうことでしょう。メルマガのジャンルを問わずに利用できるのが利点です。

(2)レイアウト:内容だけでは勝負はできない

読者は、メールの冒頭を見た時点で、そこからメールを読み進めるべきかどうかを直感的に判断します。タイトルの役割が“開封してもらう”ためのものだとしたら、冒頭の数行(ファーストビュー)は、“スクロールしてもらう”ためのもの。面白そうだったり、自分に有益そうな情報が書いてあると思えば読み進めますし、そうでなければ、そこで読むのをやめてしまいます。

そのため、本文で一番重要なのは「書き出し」です。冒頭の数行に、読者に読もうと思わせる情報を入れるようにしましょう。逆に、ダラダラとした宣伝や広告を冒頭に入れるのはNGです。

×よくない例

いよいよ、●●が発売になりました!!

こちらの商品は、限定20個。
今から販売スタートです。

どうして、この商品を扱っているのかというと……

○よい例

いよいよこの日がやってきました。

今日は、と~~っても重要な情報がありますから
最後までしっかり読んでくださいね。

○○さんは、2年前と比べて
ちょっと体調が悪いなぁ、身体が重いなぁということは増えていませんか?

実は、私は●●歳になったばかりなのに……

このように、「ちょっと引っ張る」「自己開示を入れる」「共感のネタを仕込む」のがコツですね。

また、メルマガのヘッダーに目次を入れて、冒頭でメルマガの概要を知らせるのも効果的です。冒頭だけ呼んで興味がない場合でも、興味がある部分だけ読んでくれる可能性があります。

(3)文章の工夫:読みやすさを追求

メルマガの内容が良くても、文章が長いと読者は読み疲れてしまいます。全体の構成を考え、見出しを適宜挿入して読みやすくしましょう。ダラダラと長い文章は避け、1文は20~30文字程度、意味が切れるところで改行などの工夫もしつつ、執筆するのもポイントです。

■さあ!ここでいよいよ事例が発表されます

このような見出しを入れるのもいいですね。

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■さあ!ここでいよいよ事例が発表されます
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これでもいいですね。罫線や記号を有効に使うことが大事です。

この3つの工夫を組み合わせることで、メルマガに興味を持ってもらえる確率は激増します。例えば、タイトルの改善をするだけでメールの開封率が2倍~10倍に、レイアウトの改善でCTRは2~3倍に、書き出しや文面など文章を工夫することで、CTRは5~20倍まで増加します」(平野氏)。

これらの相乗効果で、同じメルマガでも、CTRが100倍になることも夢ではないのです。

上級テクニック「セグメント分け」でさらに効果的なメルマガを実現!

ここまで、基本的なメルマガ作成のポイントを解説しました。これらのポイントを押さえることでメルマガのCTRが改善されたら、ようやく次のステップに進みましょう。冒頭にも触れた「セグメント分け」です。性別、年代、顧客の購買行動や購買履歴などのRFM分析から、顧客をセグメント分けして、属性に合わせた内容のメールを配信をするとメールをさらに効果的に配信できるのです。

※RFM分析:顧客の購買行動・購買履歴(最新購買日、累計購買回数、累計購買金額)から、優良顧客のセグメンテーションなどを行う顧客分析手法。

例えば、20代女性には化粧品やファッションなど女性向けの商品を、30代男性にはPC関連機器や家電など男性向けの商品をオススメするなど、それぞれの属性に合った文面を送ることでCTRは上がるでしょう。

タイトルも、同じ商品であっても、
「20代の不摂生が、あと10年後のあなたの身体を作ります」
「30代のあなたなら、今からでも間に合います」
「40代であきらめるのはまだ早い、とっておきの秘策です」
「50代の皆様、30代の元気を取り戻しませんか?」
など、対象によって調整することで、「自分事」と思ってもらうことが可能になります。

さらにそれを進化させると、OLさんであれば、「通勤時間」や「昼休み」を狙って配信すれば見てもらえる可能性が高くなりますし、仕事で見ている方であれば、「勤務時間」を狙うことで見てもらえる率が高まります。セグメント分けによって、例え同じメルマガでも、配信時間を変えることで効果を上げることができるのです。

また、消耗品を購入したユーザーには、その消耗品が切れる頃に再度オススメメールを送って購入を促したり、以前に何度も購入してくれていたけれど、ここ半年購入がないユーザーに割引クーポンを送ることでリピート客を呼び戻すといった手法も有効です。

セグメント別のメルマガ配信は、手間もかかりますが、その効果は大きいもの。どんな属性のユーザーにどんな商品をオススメすればいいか、どんな文面なら効果があるか、色々と試行錯誤してみましょう。考えが当たった時は嬉しいものですよ!


セグメント分けメールにおいて、それぞれの属性に向けたメール文面の作成は手間がかかりますが、工夫のしがいがあるでしょう。

一方で、意外と盲点なのが、配信に手間がかかること。例えば、メールアドレスや属性を、Excelで管理している場合、「10代と20代の男性」、「東京都に住んでいる30代の女性」、「2回以上の購入履歴があるがここ6ヶ月は購入履歴のない顧客」といった、ひとつひとつのデータ抽出の手間が馬鹿になりません。

手作業ならばミスも生じますし、いちいちメールソフトにアドレスを入力して配信するのも大変! いろんなセグメント分けメールを試してみたいのに、配信に手間取ってしまうようではメルマガの効率は大幅ダウンします。

そこでオススメしたいのが、「お名前.com メールマーケティング」です。「ターゲット配信」機能に任せてしまえば、セグメント分けした属性での配信もラクラク。「地域」「性別」「年齢」などの属性を細かく自由に設定して配信することが可能です。例えば、「東京都に住んでいて、年齢が40代以上の男性に配信」など、複数属性の組み合わせも可能ですので、配信がグッと楽になりますね。

「ターゲット配信」機能だけでなく、メルマガ配信を援護射撃してくれる機能が、「お名前.com メールマーケティング」には満載です。まずは、文章を工夫してCTRをアップさせ、「セグメント分け」に挑戦することで、さらにメルマガ戦略を強化、成長させて行きましょう。

セグメント分けしてメール配信できる「お名前.com メールマーケティング」について詳しく知りたい方はこちら
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