激安タイヤの「セレクションパーツ」運営のエクシブが自己破産申請へ、安売りなどで収益が悪化

輸入タイヤをECサイトで“業界最安値”をめざし販売していたが、円安による輸入単価などで収益性が悪化

瀧川 正実

2015年4月9日 12:15

Yahoo!ショッピングのアワード常連店で、タイヤ・ホイールの専門ECサイト「セレクションパーツ」を運営するエクシブが3月31日で事業を停止、自己破産を申請する見通しであることがわかった。負債総額は約25億円とみられる。

信用調査などのショーコー、事後処理を担う下元高文弁護士が所属する田中下元法律事務所が明らかにした。田中下元法律事務所によると4月9日現在、自己破産の申請に関する進捗はないという。

エクシブは輸入タイヤ・ホイールなどオートパーツの販売企業。通信販売事業では「激安タイヤ&ホイール専門店 セレクションパーツ」を運営し、Yahoo!ショッピングの「自動車タイヤ、ホイール部門」で3年連続2位を獲得、月間ベストストアを受賞している。

運営していたECサイトは、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ポンパレ、モバオク!、ヤフオク!、自社サイト。現在、改装中もしくはトップページは表示されるものの購入できない状態になっている。注文状況をリアルタイムで表示している楽天店では、3月31日で注文が止まっている。

「激安タイヤ&ホイール専門店 セレクションパーツ」運営のエクシブが自己破産へ

楽天市場の「セレクションパーツ」(画像は編集部でキャプチャ)

エクシブは輸入タイヤをメーカー工場から直接コンテナで大量に購入。「激安タイヤ&ホイール専門店 セレクションパーツ」は“安かろう良かろう”をコンセプトに、激安価格で販売していた。

ショーコーの調査によると、円安による輸入単価の高騰で収益性が悪化。近年はコールセンターの拡充など業容拡大を急いでいたこともあり、資金バランスが崩れたという。

ショーコーによると、一部商品の値上げや経費削減で財務面の改善を急いだが、資金調達も限界に達したとしている。2012年6月期の売上高は約29億4000万円。

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