ソフトバンクモバイルとヤフー、スマホで簡単にショッピングできるサービスを開始
携帯電話契約時の顧客情報を利用して簡単にログインができるようにする
ソフトバンクモバイルとヤフーは5月19日、ソフトバンクのスマートフォン利用者向けに「Yahoo!ショッピング」が簡単に利用できる「モバイルeコマースサービス」を2015年10月から提供すると発表した。ヤフーIDを持っていなくても携帯電話契約時の顧客情報を利用することで、商品の購入ができるようにする。
ヤフーIDを持っていないソフトバンクモバイルユーザーが「Yahoo!ショッピング」へアクセスすると、携帯電話契約時の顧客情報をもとに、ランダムな文字列のYahoo! JAPAN IDを作成。ECショップがソフトバンクモバイルのキャリア決済「ソフトバンクまとめて支払い」に対応している場合、クレジットカードを登録しなくても携帯電話料金とまとめて支払うことができるため、簡単に商品を購入できる。
ソフトバンクモバイルとヤフーではこうした機能を「スマートログイン」と「スマート決済」という名称で押し出していく考え。
ただし、「Yahoo!ショッピング」では店舗が「ソフトバンクまとめて支払い」を導入するかどうか決めるため、すべてのショップで「スマート決済」に対応しているわけではない。10月以降も出店店舗に「ソフトバンクまとめて支払い」の導入は強制しないとしている。
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ヤフーとソフトバンクモバイルでは、今回のサービスを「モバイルeコマース革命」として発表したが、正直、2013年10月に発表した「Yahoo!ショッピング」の出店料金を無料化した「eコマース革命」ほどの影響力やインパクトは今サービスにはない。
「スマートログイン」はヤフーIDがなくても、ソフトバンクモバイルの顧客情報と連携することで簡単にIDを発行し、商品を購入できるようにするサービス。ヤフーIDを持っている人は多く、スマホでショッピングを利用するようなある程度のネットリテラシーのある人は、すでにヤフーIDを持っている可能性が高い。そのため、影響は小さいと考える。
また、「スマート決済」に関しては本文中にも触れたように、ショップが「ソフトバンクまとめて支払い」に対応する必要があり、現状では、それほど多くのショップで対応しているとはいえない状況といえる。
今後もヤフーとソフトバンクモバイルでは「モバイルeコマース革命」の施策を続けているとしており、今後の取り組みに期待したい。