通販荷物の配送料の値上げ予定はなし。日本郵便が行う8月の「ゆうパック」運賃改定
事前メール通知サービスや代引き処理のスピードアップなども実施予定
日本郵便は2015年8月から「ゆうパック」の基本運賃を改定し、サイズや配送地域ごとに30円~320円、配送料を値上げすると発表した。「ゆうパック」の値上げは23年ぶり。ただし、基本運賃の改定は一般消費者向けで、法人との個別契約である通販荷物の運賃に関しては値上げの予定はない。
基本運賃の値上げの理由について日本郵便では、「安定的サービス提供を維持していく上で、人件費の高騰、運送費の上昇などに対応して、適正なコストを反映した運賃体系とするもの」(広報)と説明している。
法人との契約については「JPEXが清算されて郵便事業会社(当時)に吸収された頃から、利用条件に応じて個別に適正料金の見直しを実施しているため、今回合わせて値上げをすることはない」(同)としている。
また、今後についても、「オペレーション改善などを進めることで対応できる部分もあり、人件費、運送費が高騰していても、安易に法人向けの運賃をアップするようなことはしたくない」(同)と言う。
日本郵便では利便性を向上させるためのサービス改善を進めることも発表。ネット通販で商品購入時にメールアドレスを登録すると、商品発送時に配達予定日をメールで通知する「配達予定日時の事前メール通知サービス」を11月中旬以降、本格的に開始する。
また、代金引換の引換金送金処理のスピードアップ・振込先金融機関の拡大を実施する予定で、通販荷物の取り扱いの拡大につなげていく考え。
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