中川 昌俊 2015/3/20 10:00

日本郵便は4月1日から、国際スピード郵便(EMS)による小口保冷配送サービス「クールEMS」の配送をフランスでも開始する。すでに対象地域となっている香港、台湾、シンガポール、マレーシア、ベトナムに加え、6地域目の取り扱いとなる。フランスは、パリを中心に日本食の人気が高く、多くの日本食レストランが存在するため、初の欧州向け小口保冷配送サービスを始める。

クールEMSは日本航空が開発した保冷容器・保冷材を活用。荷物引受けから配達までは72時間から80時間程度、冷蔵(0~10度)び冷凍(-15度以下)状態を保ち、EMSで小口保冷配送する。

配送できるサイズは冷蔵、冷凍ともに小サイズ(長さ30cm、幅23cm、高さ15cmまで)とサイズ大(長さ36cm、幅28cm、高さ22cmまで)の2サイズを用意。重量は冷蔵が15kgまで、冷凍は10kgまで対応する。

また、クールEMSの差出郵便局を従来の25局から78局に拡大して、発送環境も整えた。

日本郵便は今後、クールEMSの送付先地域の拡大を図るとともに、取り扱い郵便局も増加。利用拡大を図るとしている。

国際保冷配送について、日本郵便は2015年9月にベトナムに配送対象地域を広げたばかり参考記事)、事業を急速に拡大させている。

ヤマト運輸でも先日、香港に次いで台湾向けサービスを発表しており(参考記事)、今後配送地域の拡大、配送事業者の参入が増えてくる可能性が高い。

フランス宛クールEMSの料金
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