アスクルがヤフーの連結子会社に、自社株買いでヤフーの議決権比率が上昇

2012年に両社は業務・資本提携契約を締結、契約更改で事業の発展、連携の強化を図る

瀧川 正実

2015年5月20日 14:06

アスクルは5月19日、筆頭株主のヤフーとの業務・資本提携契約を更改すると発表した。両社は2012年の提携以降、日用品などのECサイト「LOHACO(ロハコ)」の共同運営で協力。契約更改で事業の発展、連携の強化を図るとしている。

あわせて、発行済み株式総数の6.2%にあたる340万株を上限に自社株買いを行うと発表。取得総額の上限は140億円。1株あたりの価値を高め、自己資本利益率(ROE)を含めた資本効率の向上などにつなげる。取得期間は5月21日から9月30日まで。

自社株買いが予定通り実施された場合、筆頭株主であるヤフーの議決権比率が上昇、議決権割合は現在の比率から約2.7ポイント上昇の約44.6%になる見通し。現在、アスクルはヤフーの持ち分法適用会社だが、国際会計基準(IFRS)上はヤフーの連結子会社になる。

両社は新たな資本関係を前提に、「LOHACO」の運営および集客力の強化などで緊密に提携することで合意している。

ヤフーとアスクルが強化する「LOHACO(ロハコ)」

アスクルとヤフーが強化する「LOHACO(ロハコ)」(画像は編集部がキャプチャ)

アスクルは2012年4月、ヤフーと業務・資本提携を締結。アスクルが第三者割当増資によって発行する全株式を引き受けたヤフーが筆頭株主となった。ヤフーが取得したのは議決権割合で41.9%。

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