瀧川 正実 2015/10/9 9:00

ファーストリテイリングが10月8日に実施した決算説明会で、代表取締役会長兼社長の柳井正氏は、「現在約5%のeコマース売り上げを将来的には30~50%に拡大」するとの意向を明らかにした。現在のEC事業は国内ユニクロ事業における通販・ECが主力だが、これをグローバルに展開。時間軸は「早ければ3~5年で実現したい」と宣言した。

国内ユニクロ事業における2015年8月期の通販・EC売上高は前の期比27.9%増の324億900万円だった。国内ユニクロ事業の売上高に対する構成比率は4.1%。今後、海外を含めて急拡大する。

ファーストリテイリングは2015年9月1日付で、デジタルイノベーション推進のための新会社「株式会社ウェアレクス」を設立した。合弁会社設立に関する契約を締結しているアクセンチュアも資本参加する。

ウェアレクスの役割は、さまざまな業務におけるデジタル化、必要なIT領域の改革を推進し、新しい産業の実現につなげること。アクセンチュアのノウハウを活用し、グローバルでデジタル化を進める。

ファーストリテイリングはEC事業を強化する

EC事業を強化するファストリ(出典はファストリの決算説明会資料

柳井社長は次のように抱負を語っている。

デジタルイノベーションにより、グローバルでeコマース事業を拡大していく。海外ではリアルのブランド認知がある。リアルとバーチャルの融合を進める。(製品をオンラインで予約し、店舗で受け取るサービスの)クリック&コレクトを海外で展開しているが、ネット販売の20~30%に達している。

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