通販新聞 2016/2/1 6:00

楽天は今夏から、同社が運営する仮想モール「楽天市場」において、利用者が複数店舗の商品を同時に購入できる仕組みを取り入れる。同モールでは、買い物かごが店舗ごとに分かれており、複数店舗で商品を買う場合は、店ごとに決済する必要があった。ユーザーの利便性を上げることで、まとめ買いを促す。

出店店舗が支払うカード決済手数料などは、ユーザーが店舗ごとに購入した金額に準ずる。ユーザーにとっては、複数店舗の商品を購入する際の手間が省けることから、「楽天スーパーセール」や「お買い物マラソン」など、複数店舗で購入すると付与ポイントがアップする企画時のまとめ買いが期待できる

新たなカートシステムの導入に伴い、クレジットカード決済の提供を必須とする。すでに、新規出店店舗は、同社が提供するカード決済代行システム「R―Card Plus(アールカードプラス)」の導入が必須となっているが、7月1日以降は既存の出店店舗も導入が義務付けられる。対象店舗には、2月1日から告知する。

同モールでは、現在も90%以上の店舗でカード決済が可能となっているが、一部店舗ではカード決済ができなかった。同モールにおいてカード決済は流通額の大半を占めており、カード決済導入店舗の購入率は、未導入店舗の約1.8倍あるなど、店舗にとってカード決済のメリットは大きいという。

カード決済の未導入店舗は「チャージバック(不正なクレジットカード利用で行われた決済の取り消し)が発生しないか気にしていることが多い」(楽天市場事業)ことから、グループの楽天インシュアランスプランニングが提供している「チャージバック補償保険」の利用を促す。なお、本人確認サービス「3Dセキュア」の導入予定は、現段階ではないという。

同社では2005年以降、同社が店舗のカード決済を一括して代行し、カード番号を管理する体制を導入している。ただ、大手企業数社については例外的に店舗が独自のカード決済を行っていた。今回の措置により、これらの店舗もアールカードプラスを導入することになる。

「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
楽天の「楽天市場」、複数店で同時購入可に(2016/01/28)

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