クックパッドがEC子会社セレクチュアーの株式売却を検討へ、譲渡先は未定
譲渡先は現在のところ未定。開示が可能となり次第、追加開示するとしている
クックパッドは5月10日、100%子会社で人気ECサイト「アンジェ」を運営するセレクチュアーの株式を第三者に譲渡する検討を始めた。
クックパッドは2014年にセレクチュアーの株式80%を、2015年に残り20%を取得して完全子会社化した。取得金額は5億超。
譲渡先は現在のところ未定。開示が可能となり次第、追加開示するとしている。
セレクチュアーの2015年12月期における売上高は13億8300万円。営業利益は1億5000万円、当期純利益は9500万円。
クックパッドでは3月に新社長として岩田林平氏が就任。「食を中心とした生活インフラ」へと事業領域を拡大していた従来路線から一転、企業理念である「毎日の料理を楽しみにすること」に事業を集中する方針に転換した。
クックパッドでは事業方針を巡り、創業者の佐野陽光氏と旧経営陣が対立したとされる。岩田氏は佐野氏に近い人物とされており、セレクチュアーの売却検討はこうした対立が影響したものとみられる。
なお、セレクチュアーのほか、複数の未上場の子会社株式などを第三者に売却する検討を始めているという。
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