Amazon、自社出荷商品もプライムマーク表示を可能にする「マケプレプライム」を開始

プライム会員への訴求力が高まるほか、カートボックス獲得率なども向上し、売り上げ拡大に貢献

中川 昌俊

2016年7月25日 10:00

アマゾンは7月から、EC事業者が自社発送する商品をAmazonプライム対象商品として販売することができるサービス「マケプレプライム」の提供を開始した。

従来、Amazonプライム対象商品はアマゾンが提供する物流サービス「フルフィルメントby Amazon(FBA)」を利用する必要があった。「マケプレプライム」に参加すると自社倉庫から発送する商品もAmazonプライム対象商品と表示することができるようになり、売り上げ拡大が見込める。

「マケプレプライム」への参加はFBAと同様、商品ごとに設定が可能。Amazonの出品管理画面「セラーセントラル」から設定する。

参加商品はAmazonプライムのロゴマークが商品検索結果や商品ページで表示されるようになり、プライム会員に対して訴求力を高めることができる。

検索結果の上位に表示されるようになるほか、商品ページでは最も目立つ場所に表示(ショッピングカートボックスの獲得)される確率が大幅に高まる。

出品者の商品にもAmazonプライムのロゴマークが表示可能に

参加条件はヤマト運輸、日本郵便の配送サービス利用に加え、対象商品の北海道・本州・九州・四国への「お急ぎ便」の提供が必須。

「マケプレプライム」参加に求められる配送スピード

また、Amazonプライム会員からの注文に対してはお急ぎ便・通常配送ともに配送料無料で提供する必要がある。プライム会員以外には通常配送の無料設定が必須。お急ぎ便は出品者が設定した配送料金で提供可能としている。

加えて、過去30日間の注文に対して、以下の配送品質基準を満たしていることが要件となる。

  • 期日内配送率(予定日までの配送完了率):96%以上
  • 追跡可能率(有効なお問い合わせ番号/伝票番号の入力率):94%以上
  • 出荷前キャンセル率:1.0%未満

なお、現在の自社の配送品質については「セラーセントラル」から確認できる。

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