中川 昌俊 2016/8/5 10:00

楽天が8月4日に発表した2016年4~6月期連結業績(第2四半期)によると、国内EC流通総額は前年同期比10.9%増の7113億円だった。エントリー不要で最大ポイント7倍となる「スーパーポイントアッププログラム」によって新規会員数、復活顧客が継続的に増加。流通総額の拡大につながった。

国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、トラベル、楽天マート、楽びんなどの流通額を合算した額。

2016年1月から開始したエントリー不要で最大ポイント7倍になる「スーパーポイントアッププログラム」導入後は、復活会員が増加。「スーパーポイントアッププログラム」前は会員数の成長率が毎月マイナス状態だったが、サービス開始後は増加に転じ、2016年6月度は約12%の成長となっている。

他社のECモールで一時的に大きなセールを行っていたため、会員がそちらに流れた時期があった。継続してポイントアップを行い、「楽天市場」で再び購入してくれるようになっている。(楽天)

ポイント施策に加え、サイト上でのポイント獲得倍率の表示、納期情報の徹底といった品質改善も実施。2016年1月から強化したレビュー投稿ユーザーへのフォロー電話などにより出店店舗の平均レビュー評価も継続的に改善しているという。

なお、「楽天市場」のモバイル経由流通総額比率は58.6%で前年同期比10.1ポイント上昇、前四半期比で1.0ポイント上昇した。

一時、減少傾向にあった「楽天市場」の出店者数は2015年中旬から増加し、2016年6月時点で4万4453店舗となっている。

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