中川 昌俊 2016/9/7 11:30

通販・EC事業者の最大の悩み事は「新規客の獲得や集客方法」で、年々増えていることが明らかになった。

ECサイト構築パッケージのエルテックスは9月5日、通信販売調査レポートの「通信販売事業関与者の実態調査2016」Part2を発表。「通販・EC事業者の悩み事・困り事」「通販事業の課題」「顧客分析システムの利用状況」の調査結果を公開した。

通販・EC事業者に、通販事業全般で悩み事や困り事について選んでもらった(複数回答可)ところ、58.6%の事業者が「新規客の獲得や集客方法」を選択。

次いで「通販事業の戦略や展開の方向性」が51.0%、「販売する商品の開発」(42.7%)だった。

3項目は年々その割合が高くなっており、多くの事業者が集客、戦略、商品開発に悩みをもっていることが明らかになった。

「携帯電話、 スマートフォンの活用方法」「システムの安全性」「外部コスト」などの項目は減少傾向。通販・EC向けのシステム提供が充実していることなどがあげられる。

通販・EC事業者の悩み事や困り事(複数回答)

現状の課題を1つ選んでもらったところ、「売り上げの拡大」が37.3%でトップ。だが、減少傾向となっている。一方、「新規顧客の獲得」は31.0%で、年々割合が増えている。

回答を通販・EC事業者の年商規模別にクロス集計したところ、 年商5億円以上、 5億円未満の事業者で「売り上げの拡大」は同スコア。5億円未満の事業者で「新規の顧客の獲得」が高く、5億円以上の事業者では「既存のお客様へのサービス向上」が高い傾向にある。

通販・EC事業者の現状の課題(単一回答)

今回の調査結果はPart2。Part1では「AI(人工知能)」やECの「スマートフォンアプリ」についての意識などを集計・分析している(参考記事)。

調査概要

  • 調査エリア:全国
  • 調査対象者:楽天リサーチ保有の調査パネル(ビジネスパネル)、年商規模3000万円~100億円までの通販事業に携わる「マーケティング・広告・宣伝」「業務(受注、決済、配送、その他の業務)」「情報システム」の職種の会社役員、社員、派遣社員、個人事業主
  • 調査方法:ネット方式による、アンケート調査
  • 調査期間:2016年6月24日~27日
  • 回収サンプル数:300(調査対象者、マーケ:100、業務:100、情シス:100)
  • 調査主体:エルテックス
  • 調査実施機関:楽天リサーチ
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