中川 昌俊 2016/12/28 12:00

千趣会は12月27日、「大丸・松坂屋通信販売カタログ」などの通販を手がけるJFRオンラインの全事業を、新設する100%子会社が譲り受けると発表した。事業の譲受は3月1日を予定。

J.フロントリテイリングは2015年4月に千趣会を持分法適用関連会社化している。グループの通販事業を千趣会に集約し、事業の拡大につなげる考え。

2017年1月中旬に千趣会の100%子会社として、株式会社フィールライフを設立する。その後、3月1日にJFRオンラインの通販事業をフィールライフが継承する予定。

譲受価額は非公表。譲受資産、負債はそれぞれ最大でも5億円未満となる見通しで、譲受価額は僅少となるとしている。

JFRオンラインの2016年2月期業績は、売上高が116億2300万円、営業損益は3億9400万円の赤字、当期純損益は6億9000万円の赤字。

JFRオンラインの約30万人の顧客はシニア層女性が中心。千趣会の中心顧客である30~50代の女性と連続性を図ることができ、長きにわたって女性消費者に寄り添うことができるため、事業の譲受を判断したとしている。

JFRオンラインは千趣会への事業譲渡後に解散、2019年2月に清算完了となる見通し。

JFRオンラインが発行する通販カタログ
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