2020年に10兆円突破のインドEC市場、日本企業の進出可能性は?
ゲームやベビー用品、電子機器類などの分野で日本企業にも市場参入のチャンスがあるとしている
日本貿易振興機構(JETRO)はこのほど、インドのEC市場が2020年に1031億ドル(1ドル110円換算で約11兆3000億円)に達するとの調査レポートを公表した。インターネット利用者の急増を背景に、インドの国内EC市場は2016年時点の約3倍に拡大する。
レポートでは、ゲームやベビー用品、電子機器類など複数の分野において、日本企業がインド市場に参入できる可能性があるとしている。
JETROが2017年1月に公表した「インドのeコマース市場調査」によると、インターネット利用者数は2020年までに2016年時点の約1.4倍にあたる6億6500万人に増える見通し。
ネット人口の増加に伴い、EC市場規模も拡大。2016年から2020年にかけて311億ドル、419億ドル、566億ドル、764億ドル、1031億ドルと急速に拡大する。
2015年時点のECサイトごとの市場占有率を見ると、「Flipkart」「Snapdeal」「Amazon India」の大手3サイトが全体の約83%を占めている。
商品ジャンル別の成長率は「電子製品」が前年比62.0%増、「ファッション&アパレル」は同69.5%増、「ベビー用品」は同53.0%増、「美容・パーソナルケア製品」は同52.0%増、「家具・インテリア」は同49.0%増。
インドのオンライン小売サイトの2013年から2015年までの成長率は68%。同期間における他国の成長率は米国が12%、中国が23%、世界平均は16%で、インドの成長率の高さが目を引く。
調査レポートでは、今後、日本企業によるインド市場参入が期待される分野として次の製品カテゴリーを上げた。
- ゲーム(PS3等)、アニメ(アニメのステッカー、キーホルダー、その他の商品、記念品等)
- パーソナル&ビューティーケア (子供用シャンプー、おむつ、ベビーパウダー等。抜け毛予防シャンプー、皮膚引き締めクリーム等の男性用品。生理用ナプキン、シャンプー、アンチエイジングクリーム等の女性用品等)
- オフィスや家庭用文房具および電子製品等 (針なしホッチキス、ペーパーパンチ、ミニプロジェクター等)
- ファッションアクセサリー(時計等)
- 携帯電話&アクセサリー(携帯電話ケース、モバイルガード等)
- ラップトップパソコン、タブレット&周辺機器(携帯充電器、USB ポート等)
- カメラ&アクセサリー(ストロボディフューザー、ネック&リストストラップ等)
- 自動車、バイク、スクーター用アクセサリー(ミュージックシステム、Bluetooth、ホルダー等)
- 各種付属品付自転車、その他子供用モビリティ製品
- 飲食関連(クッキー、シーフード風味珍味特別パック等)
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