瀧川 正実 2018/2/2 8:00

米Amazon(アマゾン)が2月1日に発表した2017年決算によると、売上高は前期比30.8%増の1778億6600万ドルだった。純利益は同27.9%増の30億3300万ドル。

2017年の為替レートを1ドル=112円で換算した場合、日本円ベースの売上高は19兆9209億9200万円、純利益は3396億9600万円となる。

セグメント別を見ると、オンラインストア売上は同20%増の1083億5500万ドル。日本円換算すると12兆1357億円。

第三者販売サービス売上(第三者が販売するサービスに関する手数料売上など)は318億8000万ドルで同41%増。

2017年から実店舗売上高を計上しており、大部分が買収したホールフーズ店舗とみられる。実店舗売上は57億9800万ドル。

定期購入売上(「Amazonプライム」の会員費など)は97億2200万ドルで同49%増。AWSは同45%増の174億5800万ドル。その他(広告サービスやクレジットカード契約などの売上)は46億5300万ドルで同62%増。

決算発表資料には創業者兼CEOであるJeff Bezos氏のコメントを記載し、現在注力しているとされるクラウドベースの音声認識サービス「Amazon Alexa」に言及。「他の企業や開発者がAlexaの採用を加速している重要なポイントに達した。社外の開発者から3万以上のスキルが生まれるなど、音声キットにメーカーから強い反応がある」などと記載している。

米Amazonが公表した2017年の主なハイライトは次の通り。

  • 世界中で50億以上のアイテムを出荷
  • Amazonプライムの会員数が増加
  • 家具のプライベートブランドとして2ブランドを投入
  • フルフィルメントサービス(FBA)では世界中の中小企業が扱う何十億アイテムを出荷
  • チェックアウト不要の「Amazon Go」をスタート
  • オーストラリアに進出し、直販とマーケットプレイス事業をスタート
  • オランダとルクセンブルク、シンガポールなどで「Amazonプライム」をスタート
  • ブラジルでの事業を拡大
米国のアマゾンが提供する「Amazonプライム」の会員数予測
米国のアマゾンが提供する「Amazonプライム」の会員数予測(調査会社CIRP社の予測)
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