TSIの通販サイト「MIX.Tokyo」がリアルからWeb、アプリを横断した接客をスタート
TSIホールディングスグループでECを手がけるTSI EC ストラテジーは近く、直営のファッションECサイト「MIX.Tokyo」のアプリに接客機能を導入する。
すでにWebのECサイトには接客ツールを導入しており、今後はリアルからWeb、アプリまで横断した最適な顧客体験の提供をめざす。
「MIX.Tokyo」が導入するのは、プレイドが提供しているアプリ向け接客ツール「KARTE for App」(CXプラットフォーム「KARTE」のアプリ版)。アプリ利用者の行動をリアルタイムで解析し、プッシュ通知やアプリ内メッセージなどを顧客ごとに配信できるというもの。
「MIX.Tokyo」のWeb版のECサイトはすでに「KARTE」を導入しているため、今後はWebとアプリを横断してユーザーの行動データを解析できるようになる。たとえば、Webサイトでカゴ落ちしたユーザーに対し、アプリのプッシュ通知で購入を促すような施策も可能になる。
TSIは今期、パーソナライズ、顧客起点でサービスを設計することを命題に掲げているという。アプリに接客機能を導入する背景について、CRMと連携したサービス強化の結果として自社EC化率の向上を目指しており、リアルからWeb、アプリを横断し最適な顧客体験の設計を可能にする必要があったと説明している。
TSIグループのEC事業は拡大を続けており、2018年2期にける第3四半期累計(2017年3-11月)のEC売上高は前年同期比14.9%増の197億8900万円。
アプリ運営プラットフォーム「Yappli」が「KARTE」と連携
「MIX.Tokyo」のアプリは2014年から、クラウド型のアプリ運営プラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」で運営している。
「Yappli」がこのほど「KARTE for App」と連携。「MIX.Tokyo」のアプリでも「KARTE for App」を利用できるようになった。
「Yappli」を提供しているヤプリによると、「Yappli」はECや店舗、オウンドメディア、BtoBなど幅広い用途で利用されており、導入社数は250社。
パーソナライズを強化するさまざまな機能開発を進めており、ユーザーの興味関心や属性に応じたプッシュ通知機能、コンテンツの出し分け機能、会員データベースと連動したプッシュ通知機能などを提供している。パーソナライズ機能をさらに強化するため、このほど「KARTE」と連携した。