2026年で創業50周年を迎えたビームスはこのほど、3つの50周年記念事業「海外出店事業」「新レーベル事業」「人的資本活用事業」と、2026年に年間を通して行うアニバーサリー施策を発表した。3月3日をアニバーサリーイヤーの始動日に設定している。
50周年記念事業
ビームスが発表した3つの50周年記念事業は次の通り。
ロサンゼルスに常設店を開設する「海外出店事業」
ブランドの付加価値を最大化させるプレミアム化の一環として、米国・ロサンゼルスに常設店を開設する。店舗名称は未定で、オープン時期は 2026年度中を予定している。店舗面積は 約1250平方メートル。
ビームスがめざすプレミアム化とは、これまでの半世紀で培った目利き力、編集力、コミュニティを基盤に、市場・顧客に対して代替不可能な「ビームス独自の価値」を提示すること。ウエア、雑貨をはじめ、アート、イベントギャラリー、飲食などさまざまな視点から、ビームスが培った知見や経験をグローバルに展開する。
ビームスはもともと、米国西海岸のライフスタイルを伝える目的で東京・原宿に創業した。ビームスにとってロサンゼルスは「アイデンティティの根幹」だという。2024年の米国現地法人の設立を経て、2025年には北アメリカ地域を対象としたECサイトを開設。ロサンゼルスでは3度にわたる期間限定出店により市場調査を行ってきた。
「新レーベル事業」で「BEAMS HEART」を刷新
ブランド「BEAMS HEART」をリブランディングし、これまでのECとアウトレットを中心とした展開から、店舗での体験を重視したライフスタイルショップへと業態を転換する。3月3日の「ビームス ハート くずはモール」(大阪府)を一号店として、4月末にかけて全国10店舗の常設店を順次オープンする。
新たに開店する店舗の場所は、大阪府枚方市、埼玉県所沢市、神奈川県横浜市西区、愛知県名古屋市、埼玉県さいたま市、大阪府吹田市、千葉県柏市、神奈川県横浜市青葉区、神奈川県横浜市都筑区、千葉県船橋市。
各新店舗では、25歳から35歳の層を主要ターゲットに据え、「心地よさ」「機能性」「リラックス感」を感じさせるメンズ、ウィメンズのカジュアルウエアを中心に、ドレスウエアや「BEAMS mini」レーベルのキッズウエアを販売。さらに、主要ターゲットのライフスタイルを意識した生活家電などの新カテゴリーを導入する。
BtoB事業で培ってきたネットワークや製品開発の知見を生かした異業種との連携や、マンガ・アニメといったカルチャー領域、スポーツ領域との協業による限定アイテムなども開発し、店頭ならではの高揚感ある体験の提供を広げる計画。
公式リセールサービスの運用に関連する「人的資本活用事業」
ビームスは2026年2月から、オンライン上に公式リセールサービス「BEAMS digroo(ビームス ディグロー)」を開設しており、ビームススタッフ約250人の愛用品1000点を展開している。
この行いは、スタッフの才能という人的資本を活用してきたこれまでの取り組みを二次流通の領域へも拡張したもの。スタッフらが大切に着用してきた品々を、半世紀のブランド文化を体現するアーカイブ品として販売している。
「BEAMS digroo」公式サイト上には、愛用品を提供したバイヤー経験者らによるコンテンツ「スタッフコラム」があり、デザイン・ディテール解説やコーディネイト提案、提供品にまつわるエピソードを掲載。
「BEAMS digroo」では準備が整い次第、顧客からの買い取りへと段階的に対象を拡大する。
アニバーサリー施策
「ビームス 原宿」をリニューアル
3月3日の50周年アニバーサリーイヤーの始動日と合わせて、メンズカジュアルレーベル「BEAMS」の旗艦店「ビームス 原宿」をリニューアルオープンした。さらに同地に1976年に創業した一号店「American Life Shop BEAMS」をVR空間で再現し公開している。
50周年記念別注アイテム
アニバーサリーイヤー施策として、30を超えるレーベルから記念別注アイテムを順次発売する。1年間で発表するアイテム数は250種。
50周年記念特設サイト
50周年記念特設サイトには、50周年の記念別注アイテムなどを順次紹介する「50th Specials」と、コラムなどを掲載する「Sneak Peek Topics」のカテゴリーを設置している。アニバーサリーイヤー施策期間(2026年3月3日~2027年2月末日まで)を通して、新情報をアップデートする。
記念動画・50周年キックオフムービー
50周年記念特設サイトでは、50周年キックオフムービー「Story from 6.5」を配信している。半世紀の歩みを、重層的なストーリーで表現している。動画のナレーションは、タレントのゆりあんレトリィバァさんが担当。
裸眼3D映像を使った大型屋外広告
原宿の大型屋外LEDビジョン「CHANGE ViSiON Harajuku」では、裸眼3D映像を使った「ビームス創業50周年」の広告の放映を開始する。
ビームスは2024年末、「Happy Life Solution Communities(ハッピー ライフ ソリューション コミュニティーズ)」というビジョンを掲げ、「明るく楽しい社会現象を起こし、全ての人が幸せになれるコミュニティをめざす」という姿勢を打ち出した。
今回発表した3つの創業50周年記念事業の、海外でのカルチャー発信、「BEAMS HEART」による生活提案の拡張、そして「BEAMS digroo」を通じた洋服やブランドへの愛着の循環は、いずれもこのビジョンの具体化を推進するものだとしている。
- この記事のキーワード
