オンライン決済の「Stripe」、JCBのカード決済に対応へ
オンライン決済プラットフォーム「Stripe(ストライプ)」を提供するStripeとクレジットカード大手のジェーシービー(JCB)は5月16日、国内外での提携に向けた覚書を締結したと発表した。「Stripe」を導入した事業者は、国内外でJCBカードの決済が利用できるようになる。
国内では5月16日からJCBカードの利用申請を開始。審査に通過した利用者はJCBカードによる決済を利用できる。申請は「Stripe」のメールフォームを使って行う。JCB決済を追加する際、コードの修正などは必要ない。
海外でJCBカード決済を行えるようになるのは、2社の正式契約後となる。現在、2社は契約の詳細を詰めており、「できるだけ早くグローバルでもJCBカードを利用できるよう協議している」(ストライプジャパン広報)。
「Stripe」を海外で利用している事業者は、申請手続きを行うことなくJCBカード決済を導入できるという。
ストライプジャパンによると、JCBによるカード決済を1つのプラットフォームにおいて国内外で提供するのは「Stripe」が初めて。
Stripeのクレア・ジョンソンCOOは今回の提携について次のようにコメントしている。
今回のJCBとの提携により、 Stripeの国内導入企業は1億1,000万人を超えるJCBカード会員からの支払いを取り扱うことができるようになります。 将来的に国外の何十万ものStripeの導入企業は世界中のJCB会員へアクセスが可能になります。 Stripeは、 日本とグローバル経済との架け橋になり、 世界中のオンラインビジネスをさらに加速させてまいります。
ジェーシービー・インターナショナルの今田公久社長のコメントは次の通り。
世界の企業に対して多通貨でのオンライン決済サービスを提供するStripeと、 グローバルでの提携を見据え覚書を締結できたことを大変うれしく思います。 Stripe とJCBは、 今後も国内外のお客様の利便性向上魅力ある商品・サービスの提供に取り組んでまいります。
「Stripe」は、スクリプトコードをサイトに埋め込むだけで導入できるオンライン決済プラットフォーム。VISAやMastercardなど国際カードブランドと提携している。
初期費用は無料で、決済手数料は決済金額の3.6%。ECサイトなどで決済を行う際は、他のサイトへ移動することなく決済手続きが完了する。
フェイスブック、 キックスターター、 ツイッタ―、 全日本空輸などがStripeのプラットフォームを採用しているという。