瀧川 正実 2014/10/15 7:00

ファーストリテイリングと大和ハウス工業は共同で、国内ユニクロ事業専用の物流倉庫を東京都江東区に設置し、ネット通販の購入客に対して商品の即日配送といったサービスの実現に取り組む方針を明らかにした。両社共同出資による物流事業会社も設立。店舗のリアルタイム販売状況に基づき、必要な商品の短時間配送などにも着手する。

今回のユニクロ事業における共同事業は、同事業におけるネット通販の配送コスト削減や配送時間の大幅削減などECの強化が柱。

専用倉庫は東京都江東区有明1丁目に設置する。2014年11月15日に着工し、2016年1月25日に竣工する予定。敷地面積は3万6309平方メートルで、延べ床面積は11万2402.87平方メートル。

フォースとリテイリングが大和ハウス工業と2016年に専用物流倉庫を東京都江東区に設置

フォースとリテイリングが大和ハウス工業と共同で設置す専用物流倉庫のイメージ

両社共同出資による物流事業会社も設立し、顧客のニーズに対応できる多機能物流拠点を中心とした新たな物流スキームの構築を目指すとしている。具体的には以下の項目に取り組むという。

  • 顧客の近くに物流拠点を設け、配送のコストと時間を大幅に削減
  • 店舗のリアルタイムの販売状況に基づき、必要な商品を短時間で配送
  • 倉庫にバックルーム機能を備え、商品をすぐに陳列できる状態で配送、店頭欠品を減らす
  • 消費者の希望に沿った商品のカスタマイズに対応できる加工機能を設備
  • 物流の司令塔としての機能を持ち、店舗や宅配パートナーとの連携を図る
  • 店舗とともに、消費者への情報発信基地として機能

大和ハウスは私募リートを組成し、ファーストリテイリング向けの多機能物流拠点用地の取得、開発のための資金調達を行う予定。調達した資金で、各地への物流倉庫設置を進めていく。

1990年からファーストリテイリングの店舗開発に取り組んできた大和ハウスは、2006年に店舗開発に関する業務提携協定を締結。ユニクロ事業が展開する約550店舗の開発をサポートしてきた。

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