LINE元社長の森川氏が立ち上げたC Channelが株式上場、EC売上高は7.9%増の56億円【2020年3月期】

「eコマース事業」の売上高は前期比7.9%増の56億7100万円。eコマース事業のセグメント利益は8000万円で、前期の2億6200万円の赤字から黒字転換した

渡部 和章

2020年6月1日 10:00

メディア事業やEC事業を手がけるC Channelが5月25日に公表した2020年3月期連結決算によると、「eコマース事業」の売上高は前期比7.9%増の56億7100万円だった。

セグメント利益は8000万円で、前期(2019年3月期)の2億6200万円の赤字から黒字転換した。

「eコマース事業」は連結子会社のマキシムが手がけるアパレルブランド「KOBE LETTUCE」を中心に、韓国ファッションなどのアパレルブランド「Isn’t She?」や、化粧品・美容器具のブランド「BELL PALETTE」などを展開している。インフルエンサーを起点とした販売や、動画メディアを活用した販売促進を行なっているのが特徴。

メディア事業やEC事業を手がけるC Channelのビジネスモデル
C Channelのビジネスモデル(画像は特定証券情報から編集部がキャプチャ)

主力ブランド「KOBE LETTUCE」は自社ECサイトのほか楽天市場、ZOZOTOWN、Yahoo!ショッピングといったECモールにも出店している。実店舗は国内に4店舗を持つ。商品単価は2000~3000円で、動画メディア「C CHANNEL」と同じF1層(20~34歳の女性)が主なターゲット。

連結売上高74億円、約18億円の最終赤字

「メディア事業」や「海外事業」を含む2020年3月期連結売上高は、前期比横ばいの74億4900万円だった。

営業損失は13億9000万円、経常損失は15億5100万円、当期純損失は17億9500万円。

TOKYO PRO Marketに上場

C Channelは5月25日に東京証券取引所TOKYO PRO Marketに株式を上場した。

TOKYO PRO Marketはプロの投資家に限定したマーケット。上場の目的についてC Channelは、上場企業になることで社会的な信頼を得て、人材採用や資金調達を円滑化することなどをあげている。

C Channelは2014年7月の設立。設立当時の社名はLisBe。2015年2月に社名をC Channelに変更した。設立当初から代表取締役社長を務めている森川亮氏はLINEの元社長。

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