瀧川 正実 2020/10/23 10:00

カジュアルウェアのライトオンは、コロナ禍における顧客接点の強化による集客力向上の一環として、縮小したECモールへの出店を進める。

三井ショッピングパークが運営しているECモール「&mall」「Amazon」「Rakuten Fashion」「MAGASEEK」への出店を準備しており、縮小していたモール出店の戦略を転換。モール店への出店を加速し、顧客接点の拡大を図る。

ライトオンは、コロナ禍における顧客接点の強化による集客力向上の一環として、縮小したECモールへの出店を進める
ライトオンのEC戦略(画像はIR資料からキャプチャ)

ライトオンは「実店舗を超える過度なセール訴求」の運用や、低収益性を理由に外部のECモールへの出店を縮小。2019年4月までに「ZOZOTOWN」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」「SHOPLIST.com」「MAGASEEK」「マルイウェブチャネル」から撤退。2020年2月末(2020年8月期・中間期)時点で出店中のECモールは「楽天市場」のみだった。

モール店縮小の戦略を転換したのは2020年4月。ZOZOが運営するアパレルECサイト「ZOZOTOWN」に再び出店し、その後「SHOPLIST.com」「PayPayモール」へショップを構えた。ECモールにおける問題点の解消を図りながら再出店を進めるという。

外出自粛の影響で2020年3-8月期(下期)はECが好調だったものの、店舗閉鎖などの減収分はカバーできなかった。2020年8月期連結売上高は前期比28.4%減の529億6900万円に落ち込んでいる。

OMO、SNS活用、海外対応なども進める

ジグザグの越境EC・ウェブインバウンド対応サービス「WorldShopping BIZ」を導入し、海外販売に対応する。「WorldShopping BIZ」は、大幅なサイト改修を伴わずに、JavaScriptを1行、自社ECサイトに設置するだけで、越境ECに対応できるサービス。

2019年3月に自社ECサイトをリニューアル。直近は自社ECを成長戦略の中核と位置付け、主要業務の内製化、EC向け物流倉庫と店舗向け物流倉庫との統合などに取り組んできた。

ライトオンはリアルとネットを融合するOMO推進しており、顧客接点の拡充や買いやすさといった利便性向上を実現。その施策として、全国の店舗網を生かしたクリック&コレクトの推進、スマホアプリの会員拡大とファン化の推進、顧客接点拡大に向けたSNS情報の発信強化に取り組む。

SNS活用では、Instagramへファッションカテゴリ別に公式アカウントを開設。店舗・本部スタッフによるスタイリング画像、IGTV(最大10~60分の動画をフィードやストーリーに投稿できる機能)やインスタライブを活用した着こなし提案を実施。公式YouTubeチャンネルも開設し、毎週定期的にライフスタイル提案型の動画を配信している。

ライトオンのSNS施策
SNSの活用について(画像はIR資料からキャプチャ)

 

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