「カラーミーショップ大賞2020」、約4万店のトップに輝いたのは「小さいふ。クアトロガッツ」
GMOペパボが運営する月額制ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」は、今回で7回目となる「カラーミーショップ大賞 2020」を発表した。
約4万を超える店舗の中から大賞に選ばれたのは、オリジナルの革小物を製作・販売する「小さいふ。クアトロガッツ」。個性豊かなショップが優秀賞を受賞する中、大賞を受賞した「小さいふ。クアトロガッツ」の特徴はどのような点だろうか。
大賞は「小さいふ。クアトロガッツ」https://quatrogats.com/
大賞を受賞した「小さいふ。クアトロガッツ」は、大阪府茨木市を拠点にオリジナルの革財布を企画・製作・販売するファクトリーブランド。「旅・遊び・アート」をコンセプトに、アイデアと遊び心を大切にしたモノ作りを行っている。商品はすべてハンドメイドで、毎日21時に「今日の小さいふ。」を販売している。
毎日更新するブログやSNS、その発信力とクオリティが群を抜いている点や、商品の魅力を伝える優れたサイトデザイン、右肩上がりの売上成長が高く評価された。
10年ほど前からECサイトをスタートし、「カラーミーショップ大賞 2018」では優秀賞を受賞している。
誰でもできることを誰もできないくらいやり続けた
大賞を受賞した「小さいふ。クアトロガッツ」Webショップ担当の中辻晃生氏は、受賞に際して次のようにコメントした。
大阪府の「ネットショップ大学」や「通販道場」などで学んだことを愚直に取り組み続けてきました。誰でもできることを誰もできないくらいやり続ける。
「何かで1番を取ろう」と言われている中で、手塚治虫氏の「鉄腕アトム」や「火の鳥」などともコラボして、私たちは圧倒的なデザイン数を出していこうと。
一般的に地味な傾向がある革小物に対して、色数や変わった革を仕入れ、世界に1つだけの財布を毎日販売するコンテンツを実施するといった工夫が、今回の受賞に結びついたと思っています。
現在までに販売したデザインが5000種類を超えるというクアトロガッツは、13名の従業員全員が物作りとEC運営など別業務を兼任。今後は月売り上げ1000万をめざすという。
個人のプロジェクトが大きな世界を作る
GMOペパボ取締役副社長の星隼人氏は、大賞を受賞した「小さいふ。クアトロガッツ」に対し、「大阪の心斎橋近くで革細工を個人で作っていたところからどんどん人気が広まり、ECサイトを開設。個人で始めたプロジェクトが、さまざまな人を巻き込んで大きい世界を作っていくというのはとても夢がある話だと感じています」とコメント。
自身も「小さいふ。」の愛用者だという星氏が特に評価したコンテンツが「クアトロガッツの旅財布」。「小さいふ。」ユーザーが全国各地で撮影した写真をGoogleマップにマッピングしていくという企画だ。現在は日本だけでなく世界各国にもマッピングされている。
計10ショップが優秀賞を受賞
優秀賞は、「商品1つひとつの説明がわかりやすい」と評価された「卒塔婆屋さん」や、細かな販促やメディア露出で大きく売り上げを伸ばした「山本食品オンラインショップ」など計10ショップが受賞した。
「カラーミーショップ大賞」とは
「カラーミーショップ」を利用する約4万店のショップの中から、創意工夫を凝らしたネットショップを発掘し表彰する。
審査方法は、一次審査の対象とする「オファー制」を実施。「カラーミーショップ」のスタッフが、デザイン・PR・成長率の一定基準を満たした700店舗を選出。選出した店舗にオファーを行い、引き受けた394店舗をノミネートショップとして決定。その後、一般のインターネットユーザーからの投票を受け付け、その結果を踏まえて最終審査を実施している。
2020年は新たに「新人賞」を設立
「優秀賞」(10店舗)とその中から最も優秀な店舗に贈られる「大賞」のほか、国内7つのエリアを代表する店舗を選出した「地域賞」(20店舗)、今年度から設けられた新人賞を含む「特別賞」(5カテゴリ・9店舗)、ネットショップを使い日本文化を発信している店舗「にっぽん文化奨励賞」(2店舗)、「Amazon Pay」を導入し、より多くのユーザーに簡単で便利な購入体験の提供を実現した店舗を選出した「Amazon Pay賞」(1店舗)があり、計42店舗の受賞ショップを決定した。
各賞受賞店舗はこちらから。
2020年受賞店舗の傾向と今後の展望
2020年受賞店舗の傾向について、GMOペパボ EC事業部部長の寺井秀明氏は次のようにコメントした。
今年の受賞店舗の傾向を見ると、例年より実績のある実店舗をお持ちのショップさんが多かったように感じました。
地域それぞれの文化を発信し、それをベースに現代のスタイルに合わせた商品を扱っています。また、WordPress連携機能やSNSを上手く活用して、自社のコンテンツや読み物を発信しているショップが多く受賞されています。
今後は受賞店舗を中心に、ショップや商品の紹介だけでなく、ショップオーナーの魅力を伝える取材コンテンツをWebメディア「よむよむカラーミー」で展開する予定です。そのほか、ショップ運営に役立つセミナーやショップオーナー同士の交流を図るイベントなどを通じて、ショップオーナーの成長支援を引き続き行っていきます。