商品画像が立体的に見られる「疑似3Dブラウザ」をマガシークが導入、ヤフー開発の技術を活用

「疑似3Dブラウザ」はヤフーの企業内起業家育成プログラムで開発された技術

瀧川 正実

2014年12月12日 12:00

ファッションECのマガシークは12月12日、多方向から立体的なコーディネート画像が閲覧できる「疑似3Dブラウザ」を、通販サイト「OUTLET PEAK(アウトレットピーク)」に導入した。マガシークによると「疑似3Dブラウザ」をファッション通販サイトで採用するのは初という。

ファッション通販サイトは試着ができないため、消費者は購入の可否を決める要素として商品画像を重要視している。「疑似3Dブラウザ」はコーディネートを正面以外のほか、試着姿の左右も見ることができるため、試着イメージが沸きやすくなる。試着ができないといったアパレル通販の弱点を補完する。

「疑似3Dブラウザ」を採用した商品画像は、マウスをクリックもしくはタッチパネルの画面をスワイプしてコーディネート画像を回転させることができる。多方向から立体的にコーディネート画像を見ることが可能。閲覧できる範囲は、マガシークによると「140~150度くらい」と言う。背面も見たいっといったニーズにも今後は対応を検討していく。

マガシークが導入した「疑似3Dブラウザ」

「疑似3Dブラウザ」を導入した商品画像は、立体的に左右140~150度くらいのコーディネート姿を画像で見ることができる

「疑似3Dブラウザ」はヤフーの企業内起業家育成プログラムで開発された技術。ヤフーの技術協力のもと試験的に導入した。

今回の技術により、立体的に画像を撮影するための専用ターンテーブルや3Dスキャナーなどの特殊機材が不要になったという。どんな場所でも背景をつけたまま、さまざまな角度から閲覧できるコーディネート画像を提供できるようになる。

マガシークでは購入コンバージョンと滞在時間を効果指標として計測、有用性があれば引き続きヤフーと協力していくという。

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