最安350円からの置き配専用配送サービス「置ToC」とは? 「日時指定なし」「再配達なし」ルールで安価な配送料金を実現

置き配専用の配送サービスは、EC事業者の物流コスト削減、再配達削減、ドライバーの負担軽減、CO2排出量削減など、さまざまなメリットがあるという。サービスの詳細をまとめた

高野 真維

2023年9月13日 7:30

物流事業のコントラクト、運送事業のトランプ、情報サービスのエスシーシーは10月1日から、置き配専用の宅配サービスを開始する。置き配に限定することで、荷主企業と購入者に安価な宅配料金を提供する。

また、トラックドライバーの時間外労働を規制する物流業界の「2024年問題」の1つとして注視されている再配達の削減、ドライバーの負担軽減をめざす。

置き配 宅配  置ToC(おいとっく) 物流 配送 再配達 2024年問題
置き配専用の宅配サービス「置ToC(おいとっく)」

購入者と宅配ドライバー、双方にメリット

サービスの名称は「置ToC(おいとっく)」。「置き配」専用LCC宅配サービスと位置付け、コントラクトが独自に開発した。EC事業者を対象に提供する。

「置ToC」は関東、関西から段階的に開始する。2023年の年内には中部、九州を対象エリアとして拡大する予定。2024年からは順次、全国主要都市での展開を計画している。

「置ToC」の詳細は次の通り。

  • サービスの概要:「置き配」専用宅配サービス
  • 日時指定、再配達を行わないことを基本とする
  • 最安料金:1個350円から(個数、エリアによって変動あり)
  • エンドユーザーの登録メールアドレスに配達事前通知、配達完了通知を送信
従来の宅配サービスと「置ToC」が提供するサービスの違い
従来の宅配サービスと「置ToC」が提供するサービスの違い

降雨時は荷物をビニール袋に入れて配達する。また、届けた荷物が濡れる可能性がある場合は配達員が持ち戻りし、後日再配達するという。オプションで、盗難の被害に遭ったときに商品代金を保証する保険も用意する。こうした取り組みにより、「置き配を利用したいが不安要素が多く、利用をためらう」という消費者の不安解消、置き配の利用促進につなげたい考え。

降雨時や盗難時の対応
降雨時や盗難時の対応

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00 B向けEC担当者必見。BtoBビジネスを成功に導くサイト内検索の最適化戦略 9月3日 8:00 クリック率3倍、セッション数2.3倍を実現したECサイトの取り組みとは? リアル店舗のような“ワクワク感”を再現するPLAZAの事例 9月2日 7:00