不正利用のあった画像を判別する「模倣品画像検知システム」を提供開始、イー・ガーディアン

過去に不正利用のあった画像データを蓄積したデータベースをもとに、不正な画像か否かをシステムで判別

瀧川 正実

2015年1月27日 13:15

リアルタイム投稿監視業務などのイー・ガーディアンは1月27日、モールやフリマアプリ、ECサイトなどネットショッピングに関わる事業者向けに、過去に不正利用のあった問題画像を検知する「模倣品画像検知システム」の提供を始めた。模倣品画像などを蓄積したデータベース(DB)をもとに、不正な画像か否かをシステムで判別。模倣品画像などの流通防止につなげる。

「模倣品画像検知システム」は、目視で分類した大量の画像・動画データを、教師データとしてコアエンジンに学習、調査対象となる画像・動画をシステムに判定させるもの。

「模倣品画像検知システム」には、過去に不正利用があるなど問題のあった画像が蓄積されている。今後は導入企業による通報などで、DBに不正のある画像データの数を増やしていく。システム導入企業はこのDBを活用し、自社の画像が不正に利用されていないか、製品が模倣されていないか、監視することができる。

イー・ガーディアンの「模倣品画像検知システム」の仕組み

「模倣品画像検知システム」の仕組み

導入企業は判定したい画像をフィルタにかけることで、データベースから過去に不正利用のあった類似画像をチェックすることが可能。過去の不正利用された画像と完全一致した画像、元画像から加工された画像まで発見することができる。

近年、ECサイトやフリマアプリなどでの商品売買では、詐欺サイトが横行。正規品の画像を掲載し、模倣品を送りつけるといった行為などが増えている。こうした詐欺行為を働く事業者などからの画像の悪用、模倣品販売の防止などにつなげられるとしている。

イー・ガーディアンによると「偽造品・模倣品対策を講じている」と対外的に示すことで、EC事業者としての信頼感アップにつなげることができるとしている。

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