キューサイ、コラーゲンドリンクで新規顧客獲得を加速。ボリューム層の中高年以下に裾野を広げる商品開発とは?
キューサイがコラーゲン関連のラインアップを強化している。これまでは高年齢向けの製品が中心だった。50代以下の女性層を意識した美容ドリンクや健康食品の展開で、幅広い年齢層への訴求を行っていく。
美容ドリンクで顧客の裾野拡大
競合よりも低価格で差別化
今年3月に発売した美容ドリンク「コラーゲンショット」は、スキンケアブランド「コラリッチ」シリーズから展開する。流通ルート開拓の一環で、コラーゲンドリンク市場における競合製品を意識した「処方」「価格戦略」で展開。スーパーやドラッグストアを中心に導入が進む。販売店舗数は、10月末時点で7000店前後を見込んでおり、好調に配荷が進んでいる。
製品は、体内に吸収されやすい低分子のコラーゲンペプチドを5000ミリグラム配合。ほかに、コラーゲンの働きを助けるビタミンC、ヒアルロン酸、プラセンタエキスなど9種の美容成分を配合している。価格は、1本194円。中心顧客である60代より若い50代以下をターゲットにする。若年層を意識した商品パッケージから、より若い層の利用もみられるという。
市場ではすでに多くの企業が競合製品を展開するが、主流は、コラーゲン配合量5000ミリグラム、価格帯は300円前後。「配合量を維持しつつ、手に取りやすい価格が支持されている」(同社)という。展開は、流通ルートの開拓を進める狙いもある。今年10月には、店舗側の要望を受け、3本セット(税込583円)の展開も始めた。自社通販やECモールでは10本セット(税込1944円)を中心に展開する。
“ゆらぎ世代”にもアプローチ
今年9月には、「BASED COLLAGEN(ベースドコラーゲン)」(30日分、同4320円)の展開も始めている。"ゆらぎ世代"とされる45~59代女性を対象に、年代特有の悩みに応じたインナーケアを目的にする。
低分子コラーゲン5000ミリグラムのほか、ヒアルロン酸、大豆イソフラボン、カルシウムを配合。健康・美容の両面から悩みの効率的なケアに対応する。製品は、ドリンクや料理のアレンジに適した袋タイプ(30日分、同4320円)と、計る手間なく必要量が摂れるスティックタイプ(15日分・15本、同350円)を用意する。
コラーゲン関連は、これまで「コラリッチ」、機能性表示食品の「ひざサポートコラーゲン」を展開していた。「コラリッチ」の中心顧客は60代以降。「ひざサポート―」は、インフォマーシャルを中心とした展開で、70代以降の高齢者層も多い。「コラーゲンは女性になじみのある成分だが、中高齢層向けが中心だった。より幅を広げられるのではと考えた」(同)としている。
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