総合通販の日本直販は2月2日、声優事務所を運営するクロコダイルを子会社化したと発表した。日本直販の通販・会員事業の基盤と、クロコダイルが抱える声優の表現力や発信力を掛け合わせ、ライブ配信やライブコマースを軸とした新たな買い物体験の創出をめざす。
日本直販は、総合通販事業を中核としながら、Jリーグ「サガン鳥栖」と連携した体験施策「日本直販 SPECIAL DAY!!」の開催したり、会員向け旅行商品の提供など、体験価値を重視した施策を展開。「モノを売る」通販の枠にとらわれない取り組みを進めている。ライブ配信や番組形式を取り入れた販売企画にも取り組み、ECとエンターテインメントを結びつけるノウハウを蓄積してきた。
クロコダイルは、アニメやゲーム分野だけでなく、CMナレーションや番組出演など、幅広い領域で実績を持つ声優が所属する事務所。日本直販はクロコダイルの子会社化により、従前は外部と連携してきたライブコマース番組を内製化し、声優の高い表現力やファンとの親和性を生かしたライブコマースを強化する方針。番組、EC、イベントを有機的に組み合わせ、声優を起点とした新しい購買体験や参加型サービスを提供していくという。
日本直販は、物販だけにとどまらず「体験、会員、旅行、金融、保険など複数のサービスを束ねる総合サービス企業への進化をめざす」としている。
日本直販の沿革
日本直販は1977年、総合通信教育センターが「日本直販」の名称でテレビショッピングを開始。その後、社名を「総通」に改称した。
総通から通販事業をトランスコスモスが譲り受け、「トランスコスモスダイレクト」が事業を継承。トランスコスモスダイレクトは2013年1月に社名を「日本直販」に改称した。2015年7月、トランスコスモス本体が「日本直販事業」を吸収合併した。
2022年にはギグワークスグループがトランスコスモスから日本直販事業を買収し、ギグワークスグループの傘下となった。トランスコスモスが日本直販事業を会社分割して新設した「日本直販」の全株式を、ギグワークスの通販子会社である悠遊生活が譲り受けた。悠々生活は、老舗通販のイメンスが2022年1月に分社化して設立、ギグワークスが同年に買収した通販企業。
その後、日本直販を存続会社として悠遊生活と日本直販が合併。2025年4月には、ギグワークスが日本直販をイメンスに売却した。
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