松原 沙甫[執筆] 2/20 9:00

ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2023年12月期連結決算によると、オルビスブランドの売上高は前期比11.6%増の428億7400万円、営業利益は同30.7%増の63億4000万円だった。

ポーラ・オルビスホールディングス ブランド別実績
ブランド別実績(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

ポーラ・オルビスHDの2024年12月期から2026年12月期までの3か年における中期経営計画(中計)によると、オルビスはスキンケアを中心とした直販事業の成長、強固な利益基盤の構築、未開拓市場へ参入し新しい領域での売上高拡大を計画。国内事業では、2024年から2026年の売上高年平均成長率(CAGR)4.0~5.0%増をめざす。

スキンケアを中心とした直販事業の成長

オルビスユードットの売上高が2023年にケタで成長、高機能UVが話題化し高付加価値のスペシャルケアが伸長したという。注力する美白カテゴリーにおいて2月、新商品を投入する計画だ。

強固な利益基盤の構築

顧客の定着化とライフタイムバリュー(LTV)の向上を図る。アプリを中心にカスタマーデータプラットフォームで顧客インサイトの分析から施策実行までのスピードを向上。顧客継続シナリオの精度向上とブランドへの共感・体験を軸にした新ロイヤルティープログラムを導入する。

ポーラ・オルビスホールディングス 直販の顧客数推移
直販の顧客数推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

未開拓市場へ参入し新しい領域での売上高拡大

チャネル展開においては、ECプラットフォームなどの外部展開を積極的に展開する。商品面では、オルビスユーメイクを中心にベースメイクを強化。化粧品に限らない、肌を美しくする領域における商材を拡張していく。

◇◇◇

ポーラ・オルビスHDの2023年12月期連結業績は、売上高が前期比4.2%増の1733億400万円、営業利益は同27.8%増の160億8000万円、経常利益は同23.7%増の184億6900万円、当期純利益は同15.6%減の96億6500万円だった。国内EC売上高比率は28.2%で、国内EC売上高は約488億7000万円

新たな中計では、2024年12月期から2026年12月期において、連結売上高2000億円、CAGRは約5%、売上高営業利益率が12~13%、ROEは10%以上をめざす。中計達成の基本方針として、①国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善②海外事業のさらなる成長と新事業での基盤確立③育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献④ブランドポートフォリオ拡充と事業領域拡張――などを掲げている。

ポーラ・オルビスホールディングス 中期経営計画基本方針
中期経営計画基本方針(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

 

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