LINEは2月10日、決済代行子会社のLINE Payを通じてウェブペイ・ホールディングスを買収することに合意したと発表した。ウェブペイの決済システム技術やノウハウを生かし、「LINE Pay」の機能拡充や利便性を向上、事業拡大を推進するとしている。

ウェブペイのクレジットカード決済サービス「WebPay」は、APIをサイトやアプリに組み込むことで、数時間でカード決済が導入できる決済サービス。主に開発者向けにサービスを提供していた。

2014年6月からは決済手数料が2.69%という業界最安値水準となる新プランの提供を始めるなど、安価なサービスとしても人気を集めていた。ただ、最近では、「Spike」「LINE Pay」といった決済手数料無料サービスが台頭し、手数料の安さ全面に押し出すことが難しくなっていた。

LINE Payは2014年12月に加盟店の募集を開始し、事業の拡大を進めている。当面の間、「WebPay」と「LINE Pay」のサービスは両立させていくとしている。

今回のLINE Payによる買収は、ウェブペイの決済システム技術などを自社の決済サービスに生かすことが目的。将来的にサービスを「LINE Pay」に一本化させることが予想される。

担当編集者のコメント: 

ネット決済代行サービスはゲーム事業や広告事業に比べ、システム構築のハードルやサーバへの負荷などが低いため、IT企業にとっては簡単に提供できるようにみられるサービスだという。

ただ、セキュリティといった決済事業特有の技術面など、独自のノウハウが必要で、こうした点が決済システムを導入する事業者にとっては重要な選択項目になっている。

今回、LINE は自社で決済事業を始めたものの、あえて既存事業者を買収したのは、事業を実際に運用してみてわかった決済事業の難しさがあったためだと考えられる。ただ、今回買収したウェブペイも2013年に創業したスタートアップ企業で、決済事業特有のノウハウを十分持っているかといわれれば、疑問な点もある。買収により、業界でどこまで存在感を示すことができるようになるのか。動向を見守りたい。

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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