ECタイムズ[転載元] 4/17 7:30

今回は楽天のプロとして大活躍中のNKプロにインタビューさせていただきました。NKプロはなんと消防士からEC業界に飛び込んだというご経歴の持ち主でいらっしゃいます。「ECのプロ」(編注:WUUZYが運営するEC専門の人材マッチングサービス)でさまざまな企業さまのご支援を行ったことをきっかけに、今年から独立をされました。今回は過去にNKプロが実際に経験された事例を交えて、NKプロの熱量の裏側に迫っていきたいと思います!

ECのプロ EC コンサル

異業種からのEC業界転職。成功のコツとは?

――本日はよろしくお願いいたします!まずは、消防士からECコンサルタントに転身されたとのことですが、なぜWeb業界に転職されたのでしょうか。

NKプロ 転職前は12年間消防士として勤務していたのですが、そのなかでWeb上で救急講習のサイトを作ったことが、Web業界に関わるきっかけとなりました。

そこでWebの面白さに気付き、自身でサイトの立ち上げを行いました。当時は本を読みながらサイトを作るのに3年近くかかり、苦労しました。ただその経験を通してWeb関係の基礎知識を身につけられたと思います。

――そうだったんですね! 消防士として日々働きながらサイト運営を両立するというのは、体力的にも大変だったのではないでしょうか。

NKプロ 体力的には厳しい部分もありましたが、やると決めて取り組んでいました。とにかく、達成感を得られるのが楽しかったです。

サイトを運営するなかでWordPressも学びまして勉強するためにイベントのスタッフになるなど、知識を吸収することに重きをおいて行動をしていました。

ブログとYouTubeの運営も行っていて、3年間で100記事を執筆し、最終的には数万PVを超え、企業から記事依頼を受けられるようになりました。

当初は年齢的なこともあり転職は考えていなかったのですが、さらなるチャレンジをするべく、EC業界に転職を決意しました。

消防士時代のNKプロ
消防士時代のNKプロ

――全く異なる業界へ飛び込むとはすごい勇気ですね......! 転職された後はどのようなお取り組みをされましたか?

NKプロ 転職後は未経験で雇っていただいた会社ではネイルとハンドメイド商材を販売しておりデザイナーとして商品の撮影から商品ページの制作を行っておりました。

次の転職を検討した際にまだ大きな結果を残しておらず、恩返ししないと転職できないと思い、担当していた立ち上げたばかりの自社ECサイトで結果を出さないと中途半端な転職になると考えていました。

内定いただいたECコンサル会社に月商100万円を達成するので、3か月待っていただくように伝えて達成できなければ、内定を取り消して下さいとの条件にしてもらいました。

月商数千円しかない売り上げをどうやって上げていこうかと0から考えインスタのハンドメイド作家に対してDMを送って紹介してもらうなど試行錯誤の連続の日々でしたが、最終的にYouTubeチャンネル登録者数5万人のインフルエンサーの方2名に紹介してもらったことがきっかけで、月収100万円を達成することができました。

3か月以内に達成しないといけなかったため、約5000通DMを送りました。うまくいかないこともありましたが、社長を説得しながらもなんとか集客をさせてもらい達成しました。この経験から、なんとしても達成するという強い気持ちと行動量がないと売れないということがわかりました。

2番手の検索順位を狙って成功した事例

――これまでのご経歴を伺って、NKプロはとにかくPDCAサイクルを回すのが早い方だと感じました。

NKプロ とにかく行動量がないとPDCAが回せず目標を達成することはできないと考えています。そのために必死に考えた上で、行動につなげています。過去に行動量のおかげで売り上げをV字回復させることができ、印象に残っているエピソードがあります。

ある店舗さまで、コロナの影響でスタート当初は売り上げが好調でしたが、次第に需要が落ちて売り上げが1/4程度に低迷してしまったケースがありました。

原因について見直したところ、検索キーワードの需要が落ちていることがわかったので、新商品を出すことに決めました。ただ、商品のシェアトップは中国製で価格的にも厳しかったため、「2番手」を狙うことに決めました。割引の施策や写真の取り方や構成まで全てアドバイスを行った結果、1か月で売り上げを元の水準に近いレベルまで戻すことに成功しました。

また、広告やデータの扱いに関しても強みを持っています。特にRPP広告に関しては自信を持っており、単にレポート分析にとどまらずキーワード流入イベント時の売れ方商材の特性などから顧客像を明確にしてどのような購買行動しているのか仮説を立て分析しており、結果が出るのはそのような理由です。

なのでPDCAサイクルを回す的確さには自信があります。

自身の強みを語るNKプロ
自身の強みを語るNKプロ

――とにかく行動することが大切だとわかっていても、なかなか実行できない人が多いと思います。そのモチベーションと自信はどこから来るのでしょうか?

NKプロ 自分に関わって賛同して下さった全ての人に幸せになってほしいという思いがあり、そこがすべての原動力につながっていると思います。

また、実家が農家で幼少期から農作業をやったり、20代でレスキュー訓練で自身の限界へのチャレンジした経験だったり、頑張ることが当たり前の環境にいたからだと思います。

あとは消防士を辞める時に多くの人に反対されて、押し切って自分のやりたいことをしているので、絶対に成功するという強い気持ちを持っているからだと思います。

その裏付けと言っては何ですが、私は転職してから7年間1日も仕事を休んだことがありません。1年365日ずっと仕事をし続けています。半日休むことはあっても、1日休むことはないです。私より仕事をしている人はいないと考えているほど、仕事にエネルギーを注いでいます。このエネルギーの注ぎ方が自信につながっているとも考えています。

大切なのはボトルネックの把握

――「ECのプロ」としてさまざまなクライアントさまのご支援をされているNKプロですが、大事にされていることはなんでしょうか。

NKプロ 心意気を大事にしています。支援させていただくと必ず売り上げの壁が来ます。それが支援に入ってすぐなのか、売り上げが上がった後なのかタイミングはそれぞれです。
その時がコンサルタントとしての資質が問われると思っています。その限界を突破するには何としてでも風穴を開けるという強い気持ちで行動する。あきらめないことも大切にしています。

なのでECコンサルは非常に泥臭い職業だと思っています。たとえば、基本的なSEO対策を徹底、RPPの調整、キーワードシェアの確認など、日々細かく対応する必要があります。それをどれだけ突き詰めて、行動するかが結果につながると思います。

ただそれだけでなく、論点思考で各クライアントさまのボトルネックを把握して、やるべきこととやらないことを決め、施策の選択と工数の集中をします。

その判断ができるのは、今までの行動量から来た私の知見があるからだと思っています。仮に知見にないことがあっても、徹底的に分析して示唆を与えられるようにします。

――NKプロの強みはどういったところにありますか?‍

NKプロ そうですね。全ての案件に対して全身全霊で取り組むようにしています。どんな困難があっても立ち向かう、熱量は誰にも負けないという思いで仕事をしています。そういう意味では私の強みは「クライアントさまが何をやっても超えられない壁があったときに、その壁を一緒に乗り越える力」だと思います。

クライアントさまにはどのような状況であっても、元気や勇気や希望といったものを自分が立ち向かっている姿勢から見せることができると思います。

――NKプロのこの先の目標を教えてください!

NKプロ 私のことを信じて一緒に関わって下さる人に満足してもらえるというのが目標です。そのために全力で仕事に取り組んでいきたいと考えています。私といると元気が出る、やる気が出るなどと思ってくれる人がいる、人生が変わったと思ってくれる人がいるというのが理想ですね。

――本日はありがとうございました!

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