ミールキットの次はレンチンのみの「デリOisix」。時短需要の獲得を進めるオイラ大地の“タイパ”商材戦略
オイシックス・ラ・大地(オイラ大地)は4月18日から、電子レンジで温めるだけで調理が完成する総菜を届けるサービス「デリOisix」の提供を開始した。
「デリOisix」は、主菜と副菜の冷蔵総菜1食分(2~3人前)を、1セットもしくは3セットで届けるサービス。1食当たり5種類の野菜をとれるのが特徴で、冷蔵状態で届ける。
「デリOisix」は、食品宅配サービス「Oisix」の定期会員を対象にサービスを提供。商品内容と価格は、主菜と副菜の1食セットが1種類の「1dayセット」が2700円(税込)、主菜と副菜の1セットが3種類となる「3days」は8046円(同)。「Oisix」の会員数は2023年12月末時点で38万75人。
オイラ大地が3月14~21日に「Oisix」定期会員2055人を対象に実施したアンケート調査によると、「忙しくて夕食を作りたくないと思う日が週に何回あるか」と聞いた質問に79%の会員が「週に2回以上ある」と回答。「日々の食材に求める要素」は、「野菜がたっぷりとれるか」「おいしいか」「食材が安心安全か」に回答が集中したという。
こうしたタイムパフォーマンス(タイパ)ニーズを踏まえて「デリOisix」を開発。メニューは、主菜と副菜の2品が20分で作れるミールキット「Kit Oisix(キット・オイシックス)」の開発で蓄積した顧客の声を反映し、管理栄養士が監修した。
「デリOisix」は「1食当たり5種類の野菜がとれる」「Oisixの人気野菜を毎週活用」「Oisixの安全基準にかなう食材だけを使用」「毎週6種類の週替わりメニューの配達でマンネリ防止」といった特徴を持たせた。「デリOisix」は2026年度末(2026年3月期)までに、累計販売食数1000万食の達成をめざす。
ちなみに、「Kit Oisix」のシリーズ累計出荷数は、2023年5月末時点で1億5000万食を突破している。