松原 沙甫[執筆] 12/23 9:30

保育施設向け紙オムツのECやおしりふきのサブスクサービスなどを手がけるBABY JOBは12月19日、東京証券取引所のプロ向け株式市場「TOKYO PRO Market」へ上場した。

BABY JOBは、紙オムツ・おしりふきのサブスクリプションサービス「手ぶら登園」「Kao すまいる登園」「にこにこ登園」、ECサイトを通じた保育施設向け物販サービス、保育施設探しポータルサイト「えんさがそっ♪」の運営などを手がける。

保育施設向け紙オムツのECやおしりふきのサブスクサービスなどを手がけるBABY JOBは12月19日、東京証券取引所のプロ向け株式市場「TOKYO PRO Market」へ上場 子育て支援事業に関する事業系統図
子育て支援事業に関する事業系統図

紙オムツなどのサブスクリプションサービスは、月額定額料金を負担することで、保育施設に用意されている紙オムツ・おしりふきを、サイズや枚数の制限なく利用できるサービス。「手ぶら登園」「Kao すまいる登園」「にこにこ登園」が導入されている保育施設に子どもを預けている保護者は、月額定額料金を支払うことで当該保育施設において紙オムツ・おしりふきが使い放題となる。

保育施設向け紙オムツのECやおしりふきのサブスクサービスなどを手がけるBABY JOBは12月19日、東京証券取引所のプロ向け株式市場「TOKYO PRO Market」へ上場 契約保育施設数の推移
契約保育施設数の推移

ECサイトによる物販は、紙オムツなどサブスクリプションサービスを導入している保育施設への収益機会の拡充に向け、保育関連商材を販売。ECによる物販は、注文を受けてから商材を手配することで在庫リスクを抑えている。

保育施設向け紙オムツのECやおしりふきのサブスクサービスなどを手がけるBABY JOBは12月19日、東京証券取引所のプロ向け株式市場「TOKYO PRO Market」へ上場 サービス利用保護者数の推移
サービス利用保護者数の推移

BABY JOBの2024年2月期決算は、売上高が前期比88.0%増の16億5200万円、営業損失は1億1300万円(前々期は1億9200万円の損失)、経常損失は1億1700万円(同1億9100万円の損失)、当期純損失は1億4600万円(同1500万円の黒字)だった。

直近の2024年3-8月期(中間期)業績は、売上高は13億4500万円、営業利益が3800万円、経常利益が3900万円、中間純利益は6700万円を計上している。

BABY JOBは2012年5月、少人数保育施設の運営を目的として「株式会社S・S・M」として設立。2018年に商号を「ぬくもりのおうち保育株式会社」に変更した。さらに「SSMotherホールディングス株式会社」を設立して事業持株会社体制へ移行。2018年10月、子育てサポートを目的として「ぬくもりのおうち保育株式会社」から「BABY JOB株式会社」を吸収分割により大阪市内に設立。2021年1月にBABY JOBがSSMotherホールディングスとぬくもりのおうち保育を子会社化。2021年3月にはBABY JOBがSSMotherホールディングスを吸収合併した。

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