高野 真維[執筆] 8/18 9:00

コメ兵ホールディングスが20代~60代の男女600人を対象に実施した消費者のリユース意識に関する調査によると、リユース品の購買行動や価値観はZ世代(20代)と30代以上で大きな違いがあった。

Z世代では約6割が購入時に再販のしやすさを意識。また、購入後に再販のしやすさを意識した保管、手入れ、劣化を防ぐ使い方をしている年代もZ世代が最も高い。

再販しやすさを意識するのはZ世代

モノを購入する時に再販のしやすさを考慮するか否かについて、全体の約5割が「意識する」と回答した。内訳は、「高価な商品、ブランド品は意識する」が最多の17.7%、次いで「常に意識する」が16.8%、「限定や希少性の高いものは意識する」が13.0%。

モノを購入するときに再販のしやすさを考慮するか
モノを購入するときに再販のしやすさを考慮するか

年代別に見ると、Z世代は約6割がリセールバリューを重視しており、他の年代と比べて「買った後も売れるかどうか」という視点でモノを選ぶ傾向が強い。

モノを購入するときに再販のしやすさを考慮するか(年代別)
モノを購入するときに再販のしやすさを考慮するか(年代別)

過半数が再販を意識した保管や手入れを実施、Z世代では約9割

また、リセールバリューを意識する回答者を対象に「再販のしやすさを保つために行っていること」を聞いたところ、全体の7割以上がリセールバリューを意識した行動をしている。内訳は、「品質を保つための保管をしている」が最も多い約51.6%、「定期的に手入れを行っている」が27.7%、「劣化を防ぐ使い方をしている」が17.5%。

年代別に見ると、Z世代では約9割が「定期的な手入れ」「品質を保つための保管」「劣化を防ぐ使い方」をしており、他の世代と比較してリセールバリューを意識した行動が顕著に見られた。

再販のしやすさを保つために行っていること(年代別)
再販のしやすさを保つために行っていること(年代別)

リユース品への意識、全体の3割が「もとより好意的」「抵抗がなくなった・好意的になった」

5年前と比べて、リユース品を購入することに対する自分の意識は変化したかを聞いたところ、「もとより好意的」は13.5%、「抵抗がなくなった・好意的になった」は16.4%だった。最も多いのは「特に変わっていない」で53.5%。

5年前と比べて、リユース品を購入することに対する自分の意識は変化したか
5年前と比べて、リユース品を購入することに対する自分の意識は変化したか

リユース品に対して好意的になった理由を聞いたところ、30代以上ではいずれの年代でも「お得で賢い買い物」を最も多く回答している。これに対し、Z世代で多い回答は「サステナブルな選択」「センスが良い・おしゃれ」。自分らしさや社会的な価値観を重視する傾向が見られる。これらに次いで、「お得で賢い買い物」は3番目に多かった。

リユース品に対して好意的になった理由(年代別)
リユース品に対して好意的になった理由(年代別)

新品ではなくリユース品を選ぶ理由は、全体では「価格が安いから」が最も多く、約67%だった。これに続き、「掘り出し物が見つかるから」が約46%、「すでに流通していないアイテムだから」が約27%。

Z世代は「価格の安さ」の回答率が全世代平均より低かった一方で、「環境にやさしい」「自分らしさを表現できる」「他人と被らない/1点モノ感がある」といった項目は全世代の平均を大幅に上回った。コメ兵ホールディングスは「価格以上に、自分らしさやサステナビリティといった価値観を重視してリユースを選ぶ傾向がZ世代では特に顕著に表れている」と指摘している。

新品ではなくリユース品を選ぶ理由
新品ではなくリユース品を選ぶ理由

調査概要

  • 調査内容:リユースに関する実態調査
  • 調査期間:2025年7月22日〜7月25日
  • 調査人数:600人
  • 調査対象:全国の20代~60代の男女
  • 調査機関:ジャストシステムのセルフ型アンケートサービス「Fastask(ファストアスク)」
  • 調査手法:インターネット調査
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