日本郵便、米国向けの小包・EMSの引受停止。トランプ政権による米国関税および規制変更を受け

日本郵便は8月27日から「個人間の贈答品で内容品価格が100ドルを超えるもの」「消費を目的とする販売品」を内容品として包有する米国宛て郵便物(小形包装物、小包および EMS(物品))について、他の各国郵便事業体と同様、引き受けを一時停止する。

鳥栖 剛[執筆]

8月29日 7:00

日本郵便は8月27日、米国宛て郵便物の一部について引き受けを一時停止すると発表した。

米国政府は7月30日、「すべての国に対する免税措置(デミニミス)待遇の停止」と題する米国宛て郵便物に対する大統領令を発表。大統領令では、消費目的のために輸入される物品を内容とする郵便物(課税対象郵便物)は8月29日以降、免税措置を停止し、関税が課されることになった。 米国通関・国境警備局(CBP)は8月15日、CBPへの関税保証金の納付、通関申告書の作成などを運送事業者などが負うことを内容とする「デミニミス撤廃に関する新たなガイドライン」を発表したものの、運送事業者、これに対応する各国郵便事業体などが実施すべき手続きが不明確でのため、運用が極めて困難な状況にあるという。

そのため、日本郵便は8月27日から「個人間の贈答品で内容品価格が100ドルを超えるもの」「消費を目的とする販売品」を内容品として含有する米国宛て郵便物(小形包装物、小包およびEMS(物品))について、他の各国郵便事業体と同様、引き受けを一時停止した。

なお、書状、はがき、印刷物、EMS(書類)のほか、個人間の贈答品で内容品価格が100ドル以下のものを含有する郵便物(小形包装物、小包およびEMS(物品))は引き受けを継続する。

引受停止の代替手段としては、国際宅配便であるUGX(ゆうグローバルエクスプレス)は、米国税関の規制に対応した取り扱いができるとしている。

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