マーケティングの現場は、いま大きな転換期を迎えています。かつては分業だった「分析」「制作」「実行」が、AIの進化によって1人のマーケターで「完結」できる時代に。今回の「ネッ担まとめ」では、「顧客理解の深化」と「AIを活用した創造力」の切り口から、変化に対応できるマーケターの条件を考えます。
「デジタルマーケターズサミット2025 Summer」から2記事をピックアップ
戦略の出発点は「顧客を知ること」 成果につながるマーケティングの進め方 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/11/14/50309
今の時代に我々が目指すマーケティングは、ユーザーにどんなニーズがあるかを全方位から可視化すること。顧客の可視化がうまくいかないと、打ち手の精度が落ちるので、顧客理解をとにかくクリアにすることが重要です
(中略)
「こうしたアクションは、一部門でやるよりも、経営戦略として会社全体でやっていくべき。顧客が可視化され、全部門で同じ情報を持つことができれば、社員全員が同じ方向を向くことができる」と伝え、講演を締めくくった。
AI時代のマーケターは「創る人」になる――クリエイティブから分析までを1人で完結させる4つの事例 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/11/14/50285
生成AI時代では、創る力と適切な問い(プロンプト)を武器にすれば、マーケター自身が、制作から施策実行、分析までを1人で完結できるようになります。他の人に依頼せず、制作から施策実行までをすべて自分で完結できるという意味で、今こそ最高のマーケターになれる時代が来ています
(中略)
日常の業務や外部に依頼しているタスクの中に、AIで代替できるものがないかを見直してみましょう。AIで創れる範囲は日々広がっています。だからこそ、創る力を身につけていくことが大切です
AIの登場によって、「創る」という行為の意味が広がってきました。
手を動かして作ることだけが「クリエイティブ」ではなく、問いを立て、設計し、反応を見ながら調整していくことも「創る」ということ。そしてこの「力」こそがAI時代に重要になってきています。
マーケターが「判断する立場」だけではなく「創る主体」にもなることで、思考とアウトプット(表現)の距離がぐっと縮まるのを感じますよね。
要チェック記事
芥川賞・直木賞「該当作なし」に悲鳴!―からのイベント化でバズらせた書店員たちの意地 | METI Journal ONLINE
https://journal.meti.go.jp/p/42274/
それそれ! こういうのなんですよ! こういうアプローチを知ると、やりようはいくらでもあると思えます。
他人へのアドバイス、99%は「逆効果」。“教えたがる本能”に抗う方法をプロに学ぶ | MEETS CARRER
https://meetscareer.tenshoku.mynavi.jp/entry/20251110-ogura
私も「アドバイスを求められる場」以外はアドバイスをしないようにしています。飲み会とか。自分もされるの嫌なので。
「顧客のところに300回行け」がビジネスに必須の深い訳【専門家が解説】 | 東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/915041
300回というのは「たくさん」という意味ではなく、本当に「300回」らしいです(笑)まあ、結局数は重要ですよね。
メルマガは時代遅れ?「一通入魂」の罠と成果を出す5つの最新戦略 | Synergy!
https://www.synergy-marketing.co.jp/blog/mailmagazine_outdated
メルマガ施策が大切な理由は、実は「社内」なんですよ。メルマガというのは「スケジュール管理」なんです。
自社ECをしっかり伸ばす——中古パソコンECを「売上20倍超」へ導いた急成長のカギ | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/77002
「外れた理由を言語化できれば前進」。そうなんですよ。言語化ができれば判断精度は上がっていきます。
「忘年会の数」でわかる、ビジネスプロフェッショナル度【no.2242】|ECマーケティング人財育成
https://www.ecmj.co.jp/no2242/
こんな時代だからこそ、なんだかんだ「顔を合わせた数」が重要。特に「忘年会の効用」は、侮れませんぞ。
今週の名言
前例がないことを進めるには────音威子府村 遠藤貴幸村長インタビュー | Agend
https://agend.jp/media/otoinepp/
チャレンジしてみるとか、試してみるなんてこと、僕や職員の努力とかアイデアでどうにかなることなら、やってみればいいじゃないですか。
頓挫してもいいし、何度チャレンジしてもいいじゃんって思うんですけどね
でも、やっぱり反対されることからスタートしますね(笑)(中略)
人間関係というか、コミュニケーション全般に言えることだと思うんですけど、物事が進むか進まないかって、「聞いてなかった」とか「考えてもなかったことを急に言われた」ということで決まったりするじゃないですか。
(中略)
全部を固めてから反対されたら進まないけれども、この時点で意見をもらえると進むんですよね。
「これって僕の夢っていうか、ただの構想ですよ」って、本当にアイデア段階で言っておくこともあります。
反対意見が出た場合でも「その部分を解消できたら、やること自体はそんなまずくないですか?」って聞いてみると「それだったら、いいんじゃない」とかって言ってもらえる。
「アイデア段階で話す」というのは、少し勇気はいりますが、大事な知恵ですよね。
(自分のなかで)完璧にしてから出すと、反対されたときに後戻りできなくなります。でも、「構想のうち」に話すと、相手が協力者になってくれる可能性も。これはチームや上司、社内だけではなく、お客さまとの関係でも同じです。
「同じ方向を向けているか?」――これが大事なのだと思います。
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「顧客理解を深めましょう」という言葉は、もう聞き慣れすぎて耳に入らなくなっているかもしれません。
でも、部門間で顧客像がバラバラなまま施策を打っている企業はいまだに多い。顧客像を「明文化」するだけで良いと思うのです。言葉になっていないものは、必ず個々人の理解が曖昧になりますから。
マーケティング部門の「活動」ではなく、会社全体の「戦略」として、顧客理解が求められるんですよね。