鳥栖 剛[執筆] 7:30

アパレルやコスメのECを手がけるyutoriの2025年4-9月期(中間期)連結業績における売上高は、前年同期比265.2%増の62億6000万円だった。営業利益は同1187.3%増の4億2100万円、経常利益は同1595.1%増の3億9300万円、純損益は7500万円の黒字(前年同期は1600万円の赤字)。中間期として売上・利益ともに過去最高を達成し、赤字だった最終損益は黒字に転換した。

yutoriの2025年中間期は売上高62億円で2.7倍。2026年3月期は121億円で45.7%増を計画
中間期として売上・利益ともに過去最高を達成(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

中間期のトピックは、ヤングカルチャー事業の「9090」「9090girl」「HTH」が好調を維持し、全体業績の伸びを牽引した。アパレルブランドのyutori、ヤングカルチャー事業のYZ、コスメ事業・IP事業のpoolは前年同期比で約40%増の成長を果たし、高いオーガニック成長を実現した。

yutoriの2025年中間期は売上高62億円で2.7倍。2026年3月期は121億円で45.7%増を計画
yutori3社は前年同期比で約40%増の成長(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

ニュアンス事業では「GULL」が前年同期比で約2倍の成長を記録し、旗艦店のオープンが成長をけん引。韓国事業は「MARITHE」などに加え、4ブランド目として「SATUR」の取り扱いを開始した。

コスメ事業の「minum」では新作を投入し、ラインナップを拡充、ポップアップによる販路開拓をめざす。「Her lip to」の「heart relation」は単体として中間期累計の売上高が前年同期比27%増の成長。全体の7割を占めるアパレルが堅調に推移するなか、ビューティやランジェリーの売り上げも大きく伸長した。

チャネル別売上高では、直営店舗の出店が進みオフラインの割合が増加し、「ZOZOTOWN」などプラットフォームの割合は相対的に低下した。EC(自社EC+プラットフォーム)比率は44.4%、オフライン比率は45.4%。

yutoriの2025年中間期は売上高62億円で2.7倍。2026年3月期は121億円で45.7%増を計画
EC(自社EC+プラットフォーム)比率は44.4%に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

中間期の好調な業績を受け、2026年3月期の業績予想を上方修正した。売上高は前期比45.7%増の121億円(当初予想比10.0%増)、営業利益は同44.2%増の9億6800万円(当初予想比10.0%増)、経常利益は同37.4%増の8億8800万円(当初予想比5.7%増)、当期純利益は33.3%増の4億円(当初予想と同じ)を見込む。

yutoriの2025年中間期は売上高62億円で2.7倍。2026年3月期は121億円で45.7%増を計画
通期売上高は前期比45.7%増の121億円に上方修正(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
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