石田 麻琴[執筆] 1/8 7:00

AI活用、SNS、物流問題、売上アップ、マーケティング、経営など、2024年にさまざまなEC関連ニュースや注目記事を「新・ニュースまとめ」で紹介してきました。そのなかでも特に気になったニュース・記事TOP10を発表します! さらに、2024年を振り返りつつ、2025年に要注目トピックス&予測もしていきます。

2024年の気になったニュースTOP10!

【1位】ネット時代でも看板広告にトコトンこだわる。「伝説の看板王」きぬた泰和の“逆張り仕事論” | MEETS CAREER
https://meetscareer.tenshoku.mynavi.jp/entry/20241202-kinuta

12月の「ネッ担まとめ」で紹介したばかりですが、「きぬた歯科」のきぬた先生の記事を選ばざるをえませんでした。中小企業の経営者、事業責任者、それらを志す皆さんにぜひ読んでもらいたい内容です。「会社の利益につながるビジネスやアクション、すなわち『金になるネタ』を必死に探す」――仕事をするって、こういうことだと思うんです。

【2位】なんでも面白がるクセをつけよう! すべては妄想から生まれている | マーケティングコンサルタント藤村正宏ブログ
https://www.ex-ma.com/archives/17221

年齢を重ねるごとに自分が淡泊になっている。そんな自分にとても響いた記事でした。事実を事実としてだけ受け止めるのではなく、自分勝手に自分が面白いように変換してしまっても良いんですよね。子どものころはきっとできていたはずなのに、いつの間にか想像力が小さくなっていたことに気がつきました。「おもしろき こともなき世を おもしろく」が大切ですね。

【3位】松山ケンイチ「フォロワー激減」で見せた"珍戦略" | 東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/834045

映画というコンテンツ自体を楽しむだけではなく、SNSでコンテンツをいじってさらに楽しむ。SNS時代の「点ではない線の」マーケティングを意図せず? に実現してしまった松山ケンイチさんのお話。「いや増えとるやないかい!(減っていると思ったフォロワーが増えているの意味)」と毎日ツッコんでいるツイートがとても面白かったです。

【4位】生成AI「使い手」の能力で大きな差が生まれる必然 | 東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/803965

個人的にAI活用でもっとも稚拙かつやってはいけないことは「AIに書いてもらった文章をコピペして表に出す」ことだと思っています。自分の言葉で伝えられないということは、「言葉に責任がもてない」ということ。そんな言葉、そしてそんな言葉を表に出す人を他人が信用してくれるわけがないですからね。2025年はAI活用の実践について考える年になりそうです。

【5位】なぜ商品が売れるのか?月商100万円まで売りげを伸ばすEコマースと伸びないEコマースの違い | コマースプラス
https://commerceplus.jp/takuya-miura_second/

「いや、Instagramのフォロワー1人ひとりにDMするなんてすごすぎでしょ!」と思いつつも、本質的にどのビジネスでも再現性がある手法なのは確か。ある意味、1件1件営業の電話をかけているのと同じこと。地味で手間で面倒なことを厭わない、それが本質なのだろうなと思いました。三浦さんみたいな人はどんなビジネスでも成功するのでしょうね。

【6位】令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました | 経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2024/09/20240925001/20240925001.html

毎年恒例の経産省のEC市場調査。2024年は例年の8月末から少し公開が遅く、9月下旬に発表されました。今回のレポートで気になったのは、コロナ禍以降のインバウンド旅行者について。インバウンドというと中国が多いイメージがありますが、コロナ禍以降は実は米国がもっとも多い。PDFも読むと、意外なことが書いてあるので注意が必要です。

【7位】情報発信を継続するコツは?10年以上毎日メルマガを配信している運営堂 森野さんに聞いてみた。 | よむよむCOLOR ME
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/98397

前「ネッ担まとめ」執筆者の運営堂・森野さんの毎日メルマガ「毎日堂」。2024年末についに3000回を達成しました。これはEC業界前人未踏の大記録ではないでしょうか。まずは元野球選手・張本勲さんの3085本、そしてイチローさんの4367本をめざしてもらいたいと思います。2024年末から2025年年始にかけても流石のフル稼働でしたね。2025年も楽しみにしています!

【8位】売上が激減している…理由は〇〇だった!季節イベントのタスク管理から学んだ教訓 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/240115-seasonal-event-task-management/

仕事において、高校の文化祭のようにイベント開催直前に「これやっていない! あれ準備しなきゃ!」とわちゃわちゃすることもあると思うのですが、あまり良くないと思うんですよね。必ずどこかで誰かにしわ寄せがきているはず。ECチーム全体の共通認識として、タスク管理&定例会議、そしてスケジュール管理をしっかりとしていきましょう!

【9位】「長く続けること」の本当の価値【できる30周年コラム】 | できるネット
https://dekiru.net/article/25469/

誰しも一度は手にしたことがあるだろう「できる」シリーズの記念コラム。私もパソコンを購入して、初めて買ったのが「できる」シリーズでした。「長く続けること」の価値って、まさに「信頼」につながることなんですよね。逆に「この人、どこかで辞めちゃうんだろうな……」という人はいつまで経っても信頼しにくいですし、全力応援もしにくいですよね。

【10位】客単価が2倍=売り上げも2倍!はウソ? 事例に学ぶ売上の公式の「真実」とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11870

筆者が「ネッ担」で書かせていただいたコラムのなかで印象的だったものをピックアップしました。ネットショップのマーケティングにおいて「客単価」を上げることってとても奥が深いんですよね。なぜなら「客単価=顧客層」だから。もし客単価を大きく上げたいなら、ある意味「今のお客さまを失う」覚悟が必要です。

【番外編】EC業界に15年以上携わる有識者3人で「ネッ担 ニュースまとめ」の連載再開! 意気込みやEC業界をアレコレ語り合う | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/12282

2024年6月より運営堂・森野さんから「ネッ担まとめ」を引き継がせていただいたわけですが、森野さんはこのまとめを10年間毎週続けていたのかと思うと、改めて頭が下がる思いです。やってみて気づく大変さ、でした。

2025年はどうなる? 注目トピックスから予測します

「LINE Pay」終了で「PayPay」に一本化、それでも残るLINEヤフーの課題 | 日経クロステック
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00086/00314/

ヤマト運輸、Yahoo!ストア向け フルフィルメントサービス終了を発表【2025年2月20日まで】 | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/45274/

BASE、Eストアー買収へ EC支援の包括提案、グループサービスの加盟店獲得促進 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/13268

クラウドPOSレジ「スマレジ」企業、ネットショップ支援室を買収 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/13283

2024年末、BASEによるEストアー買収のニュースが飛び込んできました。2024年後半から目立ったのが、EC関連サービスの統合や終了についての話題。市場にさまざまなツールが跋扈(ばっこ)するようになった時代、ましてや外資系企業のサービスの無料提供やAIの一般化などにより、有料サービスの価値がより問われるフェーズに入ったのかもしれません。2025年はEC関連サービスの統合・終了がさらに加速するように思えます。サービス再編の一年になるかもしれません。

ただ、ピンチはピンチですがチャンスでもあります。サービスの統合や終了のタイミングは、EC事業者のみなさんが「他のサービスを探す」タイミングです。情報発信などの土台を作っておくことで、チャンスを追い風に変えることができるかもしれません。

逆にEC事業者さんにとっては、サービス再編が自社のEC事業における「事業構造・収益構造を見直す」機会になりそうです。さらに強固なECビジネスを作っていってください!

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

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