2024年のSEO重大トピックを振り返り。2025年以降も「みんながハッピーであることを実現したい」【ネッ担まとめ】
2024年だけで「SEO is DEAD(SEOは死んだ)」と何度見聞きしたことでしょうか。Googleの「AI Overview」(AIによる概要)、検索特化型といわれる「Perplexity(パープレキシティ)」「Search GPT」などAI検索の普及により、「従来の検索エンジンによる検索は終わる」「SEOはオワコン」と言われることが多かったと感じます。とはいえ、Googleのコアアップデートが2024年11月・12月に実施され、忙しい年末になったSEO担当者も多いのではないでしょうか。2024年12月のニュースをまとめましたので、振り返りつつ、2025年のSEOに備えていきたいところですね。
2024年のSEO重大トピックを振り返る
2024年のSEOを取り巻く状況は日進月歩、千変万化というほどでした。特に自社ECサイトへの流入をSEOで獲得している運営者にとって、安心できる日がない年だったことは想像に難くありません。
2024年、Googleはコアアップデートを4回、スパムアップデートを3回実施しました。下記の記事では2024年のSEO重大トピックを5分で振り返れますので、ECだけでなく、サイト運営者は一読することをおすすめします。
5分で振り返る2024年のSEO重大トピック | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2412/30/news024.html
Google検索、スパム・低品質サイトを4割削減へ | Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1574144.html
要チェック記事
Year in Search: 検索で振り返る 2024 | Google Trends
https://trends.withgoogle.com/ja/year-in-search/2024/jp/
ジャンルごとにまとめられていて見やすいです。2024年のトレンドを振り返るのにおすすめ。
【男女800人に聞いた】「ネット流行語」認知度ランキング!年代での差は…? | SEOの知恵袋
https://nexer.co.jp/seo/14205/
ネットが普及している現在、「真の『新語・流行語大賞』は検索回数でも良いのではないか」と思うこの頃。けれど、毎年「ネット流行語」とかけ離れているのも面白いですよね。
「SEO is DEAD」が本当になった世界について本気出して考えてみた | JADE
https://blog.ja.dev/entry/blog/2024/12/16/imagining-world-without-seo
紀元前650年ごろに造られた、世界最古の図書館といわれる「アッシュルバニパルの図書館」には、粘土板文書が保管されていたそうです。それから2700年ほど経った今も図書館はなくなっていないですよね。人が「知りたい」という欲求や探求心を失わない限り、形を変えたとしてもSEOはなくならないのではないでしょうか。
Google ヘルプフルコンテンツアップデートの回復に寄与した5つの要因(と寄与しなかった3つの要因) | SEO Japan
https://seojapan.com/column/__trashed/
ヘルプフルコンテンツアップデート(HCU)の影響を受けて、検索順位にネガティブな動きがあったサイト担当者は一読し、新年からサイトの見直しに着手することも一つの手かもしれません。
インバウンドマーケティングで成功している企業が実施している施策ベスト3は「SNS」「自社サイト運営」「SEO」【PRIZMA調査】 | マナミナ
https://manamina.valuesccg.com/articles/3910
2024年は、筆者のクライアントでも実店舗がインバウンド客でにぎわい、越境ECでも売り上げを伸ばしている店舗が増えてきました。やはり映像や画像で発信できるSNSは必須ではないかと思います。
2024年12月のGoogleコアアップデートの所感 | ユウキノイン
https://yuhkinoine.com/blog/20241224coreupdate/
2024年最後のコアアップデートについて。2024年春まで「ネッ担まとめ」を10年連載してきた運営堂 森野誠之氏が運営する「メルマガ毎日堂」の3000号目でもピックアップされ、「いつもと違う視点からの記事は助かる」とのコメントをいただきました。
グーグルのピチャイCEO「2025年に備えよ。事態は重大だ!」と社員に呼びかけ | Kabutan
https://s.kabutan.jp/news/n202412300927/
規制、競争激化、AIの劇的な進歩が予測される2025年。「Chrome」売却の要請などで揺れるGoogleのピチャイCEOが戦略会議で投げかけたとされる言葉。私たちも常に危機感を抱きつつ、進化していかなければなりませんね。
今、みなさんにお伝えしたいこと
岩田さん | ほぼ日刊イトイ新聞
https://www.1101.com/books/iwatasan/
2013年6月27日(木) 第73期 定時株主総会質疑応答 | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/ir/stock/meeting/130627qa/03.html
みんながハッピーであることを実現したい人
2020年から続いたコロナ禍、地政学的リスクと決して平穏ではなかった2020年代前半。そんな5年間に何度も繰り返し思い返してきた言葉です。
2002年に42歳という若さで任天堂の社長に就任、2015年に多くの人に惜しまれながら逝去した岩田聡氏の人柄を表したものです。岩田氏の親友である糸井重里氏が、岩田氏の発言をまとめた書籍「岩田さん」の第6章にこの言葉は記されています。
スマホの普及と家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」の苦戦により業績が悪化した際、株主から「リストラしないのか」と迫られても「解雇に怯える人が作るゲームが人々を感動させられるとは思わない」と人員整理を行わず、遺作ともいえる「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」は巣ごもり需要も追い風となり、コロナ禍で大ヒット、過去最高の営業利益(2021年3月期当時)を記録しV字回復を果たしました。
2020年以降の混沌とする世界で「岩田さんが存命だったら、今の世の中にどんなゲームや言葉を世界に届けただろうか」と考えることも少なくありませんでした。2024年、幸いにも岩田氏の下で働いていた人に直接話を伺う機会に恵まれ、「酒匂さんの思う通りの方でしたよ」と教えていただき、とてもうれしくなりました。そして「自分もそういう風に生きていきたい」という思いを新たにしたのです。
きれいごとかもしれませんが、1人でも多くの人が「みんながハッピーであることを実現したい」と願い行動していけば、きっと健やかな未来があると信じて。岩田氏が旅立ってから10年が経つ2025年も、変わらずその言葉を胸に進んでいきたいと思います。
それではまた次回! そして2025年も酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。
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ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。
Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。
2024年3月にはコアアップデートとスパムアップデートを同時に実施。AI使用・不使用にかかわらず、大量生成された質の低いコンテンツの不正使用、期限切れドメインの不正使用、サイト評価の不正使用(いわゆる寄生サイト)など、これまで多くの人にとって「目の上のたんこぶ」状態だったいくつかのサイトが姿を消し、Googleは「検索結果から質の低いコンテンツを40%ほど減少させることに成功した」とコメントしました。
そして2024年11月・12月の連続コアアップデート。展開完了後も検索順位の変動幅は年末まで高止まりしたままでした。米大統領の交代などもあり、世界情勢も先行き不透明な状況が続くことが予想されますが、「大阪・関西万博」で多くの来日客も見込まれることから、恩恵を受ける業界も多いと思います。
EC事業者が商いを継続していく上でも、ますます潮流を見極める力が求められる1年となりそうです。「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」を通じて、少しでも事業のヒントをお伝えでき、みなさんのお役に立てるよう筆者一同努めてまいりますので、2025年もどうぞよろしくお願いいたします。