2026年が始まって2週間ほど経ち、今年公開されたECやSEOの展望記事を興味深く読んでいます。地政学的な問題など落ち着かない報道も後を立ちません。流れてくる情報に誤報やフェイク画像などが混ざっていることも増えてきています。だからこそ「真実がなにか」を見極めることはもちろん、自分たちの揺るがないことを研ぎ澄まし、磨き上げていく時代になっているようにも感じます。そんな2025年末~2026年初めの気になる話題をピックアップしてきます。
"人間だからこそ"書ける情報が大切
Blogging Is Dead. Long Live the Blog. | WEB DESIGNER DEPOT
https://webdesignerdepot.com/blogging-is-dead-long-live-the-blog/
1500文字以上書け、リンクは3本、H1やH2の見出しを戦略的に配置、おまけ程度のインフォグラフィック、決まり文句のように添えられる、お約束の『ダウンロード用PDF』
こういった形式にみんながハマり、機械的な記事が量産されたことで、次のような状態になっていると記載されています。
生成AIのつくる文章も一目瞭然。クリーンで、中立的。そして、とてつもなく退屈だ
人間だからこそある、面白い間違いや独自の踏み込んだ見解、食べる、着る、行く、使う、そうした情報に感情を込めて書くことが今こそ大切だ、というなかなかにアツい記事です。
テンプレートは忘れろ。キーワードを詰め込むのもやめろ。本気で書け。誰かが返事をしてくれることを願って、空虚に向かって叫ぶように書け。ブログが、今まさに生きているかのように書くんだ。そうすれば、ブログは本当に息を吹き返すのだから。
文末の内容には痺れました。本当にそうだと思います。原文は英語なので、自動翻訳や各種AI翻訳でニュアンスの差を楽しむのひとつかもしれません。
WebサイトやECサイトに気持ち込め、唯一無二のおもてなしをめざすことこそ、今後生き残っていくためのカギになるかもしれませんね。
要チェック記事
SEO関連
An easier way to explore Search trends with Gemini(Gemini でより簡単に検索トレンドを調査) | Google The Keyword
https://blog.google/products-and-platforms/products/search/google-trends-explore-with-ai/
「Googleトレンド」が「Gemini」と連携し、より簡単に比較できるようになったのは便利ですね。意外と知られていないのですが、「Googleトレンド」の指数は「絶対値でなく相対値」のため、長期間で比較した際に横ばい・減っているようにみえても、実際の検索数が増えている可能性があるので要注意です。
「Apple Intelligence」の次世代基盤に「Gemini」を採用へ、グーグルとアップルが生成AIで戦略的提携 | IT Leaders
https://it.impress.co.jp/articles/-/28847
AI市場では、ここ数年OpenAIが先行してきた印象でしたが、「iPhone」「Mac」などAppleの主力商品にGoogleのAIインフラとGeminiモデルの能力が搭載されることになります。2024年末にAppleが検索エンジン開発を断念したことでGoogleとの連携が継続される見通しからも、Googleの強さは堅持されていきそうな印象です。
2026年の検索と発見についてマーケターが知っておくべき6つのこと | eccLab
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/108086
“「より多くの顧客が、生成AIでサービスを調べるようになるだろう。AIアシスタント経由で組み込み型決済が行われる未来は、もうまもなく到来する」。”
置き換わるのか、奪うのか、追加・併用されるのかの議論もまだ続いていくでしょう。知識、情報として今の動き、これからありそうなことをインプットしておくことも意識したいですね。
マーケティング関連
EU、ガソリン車とディーゼル車の新車販売禁止を見直し 2035年以降も1割可に | BBC NEWS JAPAN
https://www.bbc.com/japanese/articles/c3e0x48p58zo
「2026年までに検索エンジンが25%のシェアを失う」という予測が外れることもあれば、2035年までにガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止する計画が大幅に見直されることもあるのが現実ですよね。
昔、競馬好きの伯父が予想をしながら「予想を反対から読めば"うそよ"やからな」と笑っていたのをよく覚えていますが、予測や展望は「そういう考えや見立てもある」くらいにしておくのがいいかも。
2026年の注目キーワードに関するアンケート | 帝国データバンク
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260116-2026keywords/
"企業が選ぶ2026年の注目キーワード、「チャイナリスク」がトップ ~「アメリカ・ファースト」や「円安インフレ」など国際問題とコスト増に関するキーワードが上位に~"
1000件で誤差はプラスマイナス3%と言われていますので、1247社の回答とそれなりのボリュームのある結果は、頭の片隅に置いていてもいいかもしれないですね。
EC市場は、もう伸びないのか? 「コロナ特需」が終わった今、小売企業はどう戦うべきか | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2512/24/news009.html
"例えばAmazonは、当初よりEC企業という枠を超えた事業展開をしてきた企業です。物販の売り上げに加え、広告や物流、クラウドといった周辺事業が事業全体を支える構造が明確になっています。
つまり、EC単体で利益を取ることを一義としておらず事業全体で勝つことを重視しています。"
「大きなamazonだから」ではなく「大きなamazonでも」と捉えるべきでしょうか。
中小企業だからこそ、より近しい顧客の動向やレビュー、購買データの分析精度を上げていくべきではないでしょうか? 「GA4」やレビューをAIと連携させて解析する手法も進んではいますが、実際に店頭で接客したり、お問い合わせ対応やレビュー返信を担ったりしているスタッフほどお客さんの温度を感じている人はいないでしょうから、
"問うべきなのは「EC市場が伸びるかどうか」ではなく、「ECを前提として事業設計ができているかどうか」"
です。ECがすべてではなく、ECをターミナル駅のように考え、事業に肉付けを行うことが大切だと思います。
今、みなさんにお伝えしたいこと
『わたしは今すぐおばさんになりたい』(著:南 綾子) | 双葉社
https://www.futabasha.co.jp/book/97845755289230000000
三十三歳、結婚の予定なし仕事にやりがいなし、他人と比べていつも落ち込む人生迷子中の響は、社内で「いつも怒っている」庶務のおばさん社員とおにぎり屋で偶然会ったことがきっかけで、毎日がすこしずつ変化していく。世代を超えた絆は生き方のヒントを与えてくれて……。
「ネッ担まとめ」筆者の中林さんが2026年最初の記事で村上春樹さんの本を紹介していたので、私も一冊紹介させてください。
おじさんの私ですが、隣国も然り世界中がにわかに騒がしくなった年末、この「毎日のモヤモヤ・あるあるの解決の糸口を歳の離れた友情によって見つける、生き方ヒント小説」に出会い、少し力みが取れたような気持ちになりました。
改めて、誰かの役に立てるよう、自分のできることにフルスイングしようと思う年始です。
そんな私は、2月3日にfutureshop主催の「AI時代でも揺るがないSEOの本質」というセミナーに登壇します。これからのSEOやAI活用にご関心のある方はぜひご参加下さい。来週は私が執筆した2026年の展望記事を「ネッ担」で公開予定ですので、そちらもあわせて読んでいただけるとうれしいです。
AI時代でも揺るがないSEOの本質 | futureshop
https://www.future-shop.jp/seminar/20260203seminar.html
それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。
「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。
ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。
UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。
ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。
Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。
本文の内容から意訳すると、タイトルは「SEOブログは死んだ。今こそ、真のブログに栄光あれ。」といった感じでしょうか。SEOという概念の登場で、検索順位は上位をめざすものになってしまっています。