楽天グループは11月20日、「楽天市場」アプリにおいてAI技術を活用した新機能「ディスカバリーレコメンデーション」の本格提供を開始した。

同機能は、約5億点にのぼる楽天市場の商品群から、ユーザーの興味・関心に合わせて最適化された商品画像・動画・コンテンツを表示し、新たな商品との出会いを促す仕組み。購買履歴や閲覧履歴、お気に入り登録などのユーザーデータをもとに、楽天が独自開発したAIが最適な商品を選定する。
ユーザーは「楽天市場」アプリのホーム画面「探す」タブにある「発見」ページをスクロールすることで、パーソナライズされた商品画像や動画を閲覧できる。気になったコンテンツをタップすると、店舗の商品ページや関連コンテンツに遷移し、そのまま購入も可能だ。
「ディスカバリーレコメンデーション」により、ユーザーは膨大な商品群の中から自分では検索しきれなかった商品や、潜在的なニーズに合致する商品に出会える可能性が広がる。一方、出店店舗にとっては、検索経由だけではリーチできなかった潜在顧客層にアプローチでき、新たな販売機会の創出につながる。
楽天は全社的なAI活用戦略「AI-nization(エーアイナイゼーション)」を推進しており、これまで「楽天市場」でも1億以上の楽天IDや70を超えるサービスに基づく消費行動データを活用して顧客体験向上を図ってきた。今回の新機能導入により、ユーザー・商品・店舗のマッチングをさらに強化し、新たな購買体験の創出を目指す。