ECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」のecbeingは1月7日、EC事業の成長を支援する伴走型AIサービス群「ecbeing AI+(エイアイプラス)」の本格提供を開始したと発表した。1600サイト超の構築・運用で蓄積した成功パターンをAIに実装し、「売上」「業務効率」「独自性」の3つの観点からECビジネスを支援する。
EC市場では競争激化やテクノロジーの高度化が進む一方で、多くの企業のAI活用はPoC段階にとどまり、「現場での実運用」や「具体的な成果」につながっていないケースが少なくない。ecbeingは1年以上前から自社プロダクトへのAI搭載を進め、顧客企業と検証を重ねてきた。
その結果、「テクノロジー」と「EC運用の知見」を組み合わせることが、データ活用の壁や人材不足・画一的な顧客体験・ルーチンワークによる業務圧迫といった課題の解決に不可欠と判断。こうした検証結果を踏まえ、実務で使えるAI機能群を「ecbeing AI+」として体系化し提供を始めた。
「売上貢献」「業務効率化」「戦略支援」の3領域でAIを実装
「ecbeing AI+」は、ECサイトのフロント(接客)からバックオフィス(業務)、経営・マーケティングの意思決定まで、EC運営の各フェーズにAIを組み込む構成にした。
主な機能は次の3領域に整理されている。
売上貢献:1人ひとりに最適化された接客
AIとecbeingが保有する豊富なデータを掛け合わせ、ユーザーごとに最適な購買体験を提供する。
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AiReco(アイレコ)
ユーザーの行動履歴や嗜好を解析し、リアルタイムで商品をレコメンド。CVR(コンバージョン率)や回遊率の向上を狙う。
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デジサルAIサーチ
「プレゼント用の赤いバッグ」など曖昧な検索クエリに対して、対話形式で商品を提案する検索機能。
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ReviCo(レビコ)
レビューの感情分析や要約を行い、購入を後押しする情報をユーザーにわかりやすく提示する。
業務効率化:人の時間を「意思決定」に振り向ける
ルーチンワークをAIが代行し、担当者が戦略的な業務に集中できる環境づくりを支援する。
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AIデジタルスタッフ
24時間365日、問い合わせに自動応答するチャットボット。顧客満足度の向上と問い合わせ対応の負荷軽減を両立する。
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CMSページ自動生成
指示を入力するだけで、特集ページのレイアウトやキャッチコピーなどを自動生成する機能。
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商品登録・SEO支援
商品説明文やSEOキーワードを自動生成し、商品登録にかかる工数を削減する。
戦略支援:データに基づく「迷わない店舗運営」
データ分析と意思決定をAIで支援し、運営の「次の一手」を明確にする。
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Sechstant(ゼクスタント)
膨大なデータを分析・可視化し、「次に何をすべきか」を提示する分析・予測ツール
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ecbeing運用AIエージェント
分析の進め方や管理画面の操作方法を対話形式でナビゲート。新任担当者でも短期間で即戦力化することをめざす。
「究極のパーソナライズ」「オペレーション自律化」「カスタマイズの高速化」を構想
ecbeingは「ecbeing AI+」を中核に、「EC×AI」の将来像として次の3点を掲げている。
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究極のパーソナライズ(One to Oneの実現)
購買・会員・商品情報とAIを組み合わせ、トップページからコンテンツ、レコメンドまで「1人として同じではない」ECサイト体験を自動生成する構想を描く。
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オペレーションの自律化
受注処理、ささげ業務、返品対応、メルマガ配信など、幅広いEC業務をAIが支援・代行。「人は意思決定、AIはオペレーション」という役割分担をめざす。
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「カスタマイズ=短納期」の実現
従来はコストと期間のトレードオフだったシステムカスタマイズにAIを活用し、「SaaS並みのスピード感」と「スクラッチ並みの独自性」を両立する新しい開発モデルを推進する。
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