サイトスピードを最大0.64秒短縮した「宝石広場」の取り組み。速度アップに成功したワケとは?

「宝石広場」を運営するユーズカンパニーが、ECサイトの表示スピードの大幅な改善を実現している。Reproが提供するサイトスピード改善ツール「Repro Booster」の導入で成果を出しているという。
高級時計とジュエリーの販売・買取・修理を手がけるユーズカンパニーが運営するECサイトは「宝石広場」。「ロレックス」「オメガ」といった世界の一流ブランドから国内ブランドまで幅広く取り扱う。豊富な在庫を生かした詳細な商品情報、高解像度画像、最新の入荷情報を掲載し、オンラインでも安心して購入・査定・修理依頼が可能な環境を提供している。
「Repro Booster」は、タグを設置するだけでその日からWebサイト全体の表示速度を高速化する、サイトスピード改善ツール。サイトスピードが速くなるだけでなく、導入・運用の工数がほとんどかからないことが特長という。
「宝石広場」は商品画像や掲載点数が多く、ページ表示速度の最適化がSEO(検索エンジン最適化)上の課題だった。加えて、表示速度の改善はUX向上の観点から重要視していた一方、カートシステムの仕様上対応できない領域が多く、自社で実施できる改善には一定の限界を感じていたという。そこで、「Repro Booster」の導入を決めた。
「Repro Booster」導入後、Webサイトの表示速度に関する指標であるWebページで最初のコンテンツが表示されるまでの時間を示すパフォーマンス指標「FCP(First Contentful Paint)」とWebページで最も大きなコンテンツ要素が表示されるまでの時間を示すパフォーマンス指標「LCP(Largest Contentful Paint)」が大幅に改善した。

モバイルではFCPが60.4%改善(0.46秒短縮)、LCPは23.7%改善(0.29秒短縮)。PCではFCPが70.2%改善(0.55秒短縮)、LCPが67.2%改善(0.64秒短縮)した。FCPとLCPの改善率はWebViewを除いた全ページ(「Repro Booster」適用外を含む)を対象とした、同期間同条件における「Repro Booster」稼働有無のA/Bテストの結果。比較対象はLCP、FCPの中央値。
LCPは「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」と呼ばれる指標の1つで、SEO対策においてもその改善が重要視されている。
導入後すぐにページ表示速度が改善し、体感としても快適さの向上を感じている。画像点数が多いページでもスムーズに表示されるようになり、離脱率の低下や検索評価への好影響も期待できる状態。運用面でも手間がほとんど発生せず、サイト改善の負担が軽減されたことで、チーム内での評価も高まっている。(ユーズカンパニー EC・マーケティング部 杉本 恭平氏)