「無印良品」を展開する良品計画は12月15日、公式オンラインショップ「無印良品ネットストア」で、同日午前10時から全商品の受注および出荷業務を再開した。これにより、長期間停止していたネットストアの全サービスが通常通り利用できるようになった。
「無印良品ネットストア」は、アスクルグループのASKUL LOGISTが提供する3PLサービスを利用していたが、アスクルがランサムウェア攻撃を受け、物流機能が停止した影響により、10月19日から受注を停止していた。
良品計画は10月19日夜に「無印良品ネットストア」の全サービスと「MUJIアプリ」の一部機能を停止。翌20日には受注停止に関する第1報を発表し、ネットストアでの商品購入や月額定額サービスの申し込み以外の機能は再開した。
11月14日には、アスクルのランサムウェア感染に伴い、顧客情報が流出した可能性について公表。流出の可能性があるのは配送業務に関する出荷・配送データで、住所、氏名、電話番号、注文商品情報が含まれるが、クレジットカード情報は含まれていないと説明している。
良品計画は12月1日、一部商品の受注および出荷業務を再開。対象は大型家具や家電、冷凍食品、ペット用品などで、ネットストア内の産地直送ページ「諸国良品」や月額定額サービスについても再開した。その後、12月12日に第4報として、全商品の受注および出荷業務を再開することを発表し、12月15日に全面再開に至った。
なお、ECサイト上のお知らせによると、12月18日時点で出荷作業遅延の影響により、荷物の配達に遅れが生じているという。対象の顧客には順次メールで連絡する。また、「パンツの裾上げサービス」は一時的にサービスを停止。再開時期は調整中としている。
今回の長期停止について、良品計画は「多大なるご心配とご不便をおかけし、誠に申し訳ない」と謝罪。今後も情報セキュリティ対策の強化・改善に取り組む方針を示している。
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