日本テレビ放送網(日本テレビ)は12月16日、縦型動画に特化した新組織「VIRAL POCKET(バイラルポケット)」を立ち上げたと発表した。テレビ局発の新たな取り組みとして、Z世代を中心とした次世代エンターテインメントの創出をめざす。
「VIRAL POCKET」は、コンテンツIP開発、プロデュース、マーケティング支援の3つを軸に、Z世代の心を動かす「次のカルチャー」を生み出すことを目的にした新組織。
日本テレビはこれまで、縦型ショートドラマ「毎日はにかむ僕たちは。」(SNS総再生回数26億回超)、縦型ショートバラエティ「ちょこっとぱーちー」(TikTok平均再生回数100万回超)など、縦型ショート動画のヒットコンテンツを生み出してきた。
新組織はテレビ局ならではの企画力・演出力、SNS世代への高い共感力を掛け合わせ、ショートコンテンツを起点とした新たな価値創出に挑戦。縦型動画を中核に、イベント、EC、課金コンテンツ、AI活用、IP共同開発など、多角的な事業展開を進めていく。
組織メンバーは「毎日はにかむ僕たちは。」「ちょこっとぱーちー」を手がけたプロデューサーを中心に構成。今後はマーケティングやデジタルプロモーションの経験者を迎え、順次拡大・増員していく予定としている。
事業領域は次の通り。
コンテンツIP事業
既存の縦型動画コンテンツの展開から、新たなIPの共同開発まで、柔軟に対応する。
プロデュース事業
縦型動画制作の受託だけではなく、縦型動画を起点とした企業の事業プロデュースも手がける。テレビ局のアセットや制作ノウハウを活用し、イベントやECなどの出口戦略まで一貫して設計・実行する。
マーケティング支援事業
縦型動画のヒット実績で培ったSNS世代への共感力を基盤に、クライアントの目的に応じた最適なプロモーション設計やコンテンツ活用を支援。SNS戦略立案から広告運用、IPを活用した多面的なプロモーション展開まで対応する。
SNSから生まれるコンテンツの熱狂は目を見張るものがあり、新たなカルチャーやトレンドが次々と生まれている。「VIRAL POCKET」を通じて、新しいクリエイターの育成やコンテンツフォーマットの開発を進め、カルチャーとトレンドの創出を加速させていく。(コンテンツ戦略本部 コンテンツ戦略局長 田中宏史氏)