鳥栖 剛[執筆] 9:00

ほぼ日の2025年8月期売上高は前期比15.2%増の86億7700万円だった。営業利益は同12.7%増の6億1600万円、経常利益は19.7%増の6億5100万円、当期純利益は同12.3%増の4億4800万円。

売り上げの内訳は「ほぼ日手帳」が前期比18.4%増の58億5000万円、「ほぼ日」商品が同9.9%増の22億8200万円、「その他」は同5.7%増の5億4500万円だった。「ほぼ日手帳 2025」の販売部数は、過去最高の96万部となり前年版比で6万部増えた。

「ほぼ日ストア」でのユーザー増加に伴い送料売上が増加し、「その他」も売上増に。催事「生活のたのしみ展」実施による一時的な費用発生などで販管費は増加するも、「ほぼ日手帳」の原価率改善などで売上高販管費率は前年並みにとどまり増益につながった。

ほぼ日の2025年8月期売上高は前期比15.2%増の86億7700万円だった。営業利益は同12.7%増の6億1600万円、経常利益は19.7%増の6億5100万円、当期純利益は同12.3%増の4億4800万円
「ほぼ日手帳」は過去最高の96万部を販売(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「ほぼ日手帳」の売上高は国内外ともに伸長。国内売上高は前期比17.0%増の27億7700万円、海外売上高は北中米・ヨーロッパを中心とした高成長継続により同19.6%増の30億7200万円。「ほぼ日手帳」における海外売上高の構成比は同0.5ポイント増の52.5%。海外ではSNS上でユーザー生成コンテンツ(UGC)が増加し、ユーザーの広がりが顕著だったという。

2026年8月期の業績予想は、売上高が過去最高となる前期比9.5%増の95億円を計画。営業利益は同10.2%増の6億8000万円、経常利益は同4.4%増の6億8000万円、当期純利益は同7.1%の4億8000万円とした。

「ほぼ日手帳」は大型IPとのコラボによる顧客層の拡大や、周辺商材の仕入・開発強化によるアップセルの促進、外部メディアでのコンテンツ発信強化などを通して、グローバルでの販売規模をさらに拡大。販売部数は大台の100万部突破を見込む。

「ほぼ日」ブランド認知強化として、2025年6月にリニューアルしたWebサイト「ほぼ日」で読み物・お買い物のユーザー体験の改善に着手。統合ID基盤「ほぼ日ID」をハブとして、各サービスの併用・回遊を促進する。

また、「ほぼ日手帳アプリ」を2025年10月に日本語版、2025年内にグローバル版をリリース予定。成長市場の北米エリアにおける販路拡大に引き続き注力する。そのほか、生産・発注・納品計画の改善により、物流費用の最適化、廃棄・商品評価損の低減による原価率改善を進める。

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