Yahoo!ショッピングで出店者の売上情報が他店に送信される事故が発生
ヤフーの「Yahoo!ショッピング」で、出店者の売り上げ情報が他店にメールで誤送信される事故が発生したことが明らかになった。原因はヤフーのシステムのバグによるもの。
ヤフーは5月24日に出店者向けの新たなツールとして、前日のデバイス(PC・スマホ・モバイル・アプリ)別の売上高とその合計売上高、注文数やユニークユーザー数、PV数、コンバージョンレートなど詳細な情報をお知らせする「日次売上速報メール」をリリース。従来から管理画面で確認できたが、手軽に閲覧できるメールで知らせしてほしいという出店者からのニーズが高く、新たにサービスとして開始した。
この「日次売上速報メール」で、5月25日の初回配信時にプログラムのバグが発生。1672件のメールアドレスに236店舗分の売り上げ情報が送信されてしまった。ヤフーは問題発覚直後、メールの配信を停止。その後原因究明と、236店に順次、説明と謝罪を実施した。5月26日には全店舗に電子メールで誤送信の事実などを改めて伝えている。
「日次売上速報メール」機能は現在、提供を停止中。設計見直しと再発防止を徹底した上で、今後改めて提供する予定。なお、日売上速報のストアの管理画面での表示に関しては特に問題がないとして、現在も閲覧可能となっている。
今回の問題で売り上げ情報が他店に明らかにされてしまった店舗担当者は、「単純な売り上げ情報だけでなく、さまざまな情報が多くの店舗に知られてしまったというのはとても不愉快。競合店にも知られてしまったと思うので、今回の問題はかなり不満に思っている」と話す。
影響がなかった店舗からは「ヤフーは無料化以後、急にページが重くなるなど、不具合が多くなっているような気がする。無料だからこれくらいのクオリティで大丈夫というわけではないので、ぜひともシステム面をもっと強化してほしい」という声もあった。
今回の事故を受けて、ヤフーは「今回の事象をヤフーとして重く受け止めており、再発防止および信頼回復に向け会社一丸として取り組むべく改善に当たらせていただきます。本件によりストアさまや関係者の方々に、多大なるご迷惑をおかけしたこと、心よりお詫び申し上げます」としている。