売上1300億円超のテレビ通販最大手ショップチャンネルの篠原社長社長、3月末退任へ
篠原社長が徹底したのは「商品力」「番組力」「オペレーション力」だった
テレビ通販最大手ジュピターショップチャンネルの篠原淳史社長が3月末で退任する。4月1日付で住友商事の常務執行役員に異動。タイ住友商事の社長にも就任し、2014年に住友商事グループが進出したタイでのテレビ通販といった事業を担当する。
篠原社長がショップチャンネルの社長に就任したのは2007年。当時の売上高は1023億円(2007年度)。創業以来19年連続増収を記録した2015年度は1395億円にまで成長し、事業拡大の旗振り役を担った。
篠原社長が成長の秘訣(ひけつ)を語る際、常々口にしていたのが「商品力」「番組力」「オペレーション力」というキーワード。
ショップチャンネルの驚異的な販売力は数字が示すように、1日あたり3億8000万円超、1分あたり約25万円を売り上げる(2015年度)。たとえば2016年4月に販売した掃除機の「ダイソン」では、1日で7億9000万円も売り上げた。
その販売力を支えているのが、篠原社長が幾度も口にする「商品力」「番組力」「オペレーション力」だった。
7つの商品選定基準をもとに日本全国および世界各地から買い付けるMD(商品力)、コールセンター連動の番組放送(番組力)、1日約7万件の電話注文&問い合わせを処理するオペレーション(オペレーション力)――を篠原社長は徹底した(1日3.8億円を売る通販の裏側~ジュピターショップチャンネルの販売力の秘密~)。
なお、後任の新社長には、住友商事執行役員で、メディア・生活関連事業部門長補佐の田中惠次氏が4月1日付で就任する予定。
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