ベリトランスが決済サービスに不正検知機能を標準搭載、無償利用が可能に

2月には「VeriTrans 3G」から「VeriTrans 4G」へバージョンアップ

中川 昌俊

2017年1月31日 10:00

決済代行サービスのベリトランスは総合決済ソリューション「VeriTrans 3G」に通販・ECでの不正注文を事前検知する不正検知機能「aegis(イージス)」を標準実装した。利用を希望する事業者には無償で提供する。1月31日から申し込み受け付けを開始した。

クレジット取引セキュリティ対策協議会が2016年2月に発表した「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画」では、EC事業者に対し2018年3月末までに「自社環境でのカード情報の非保持化」または「PCI-DSS5への準拠」に加え、「多面的・重層的な不正利用対策の導入」を要請している。

不正検知機能を標準実装することで、こうした要請に対応できる決済サービスを提供する。

「イージス」は、ECでの不正注文を事前検知し、不正被害を高い確率で抑止する機能。カード不正利用が多発するインドネシアで決済事業を展開するベリトランスのグループ会社PT Midtransが開発したもので、精度の高い不正検知システムになっているという。

不正検知の判定結果は決済管理画面に表示。決済処理情報と一元管理がで、運用業務の負担も導入前と比べて増えることはないとしている。

「イージス」の不正検知の仕組み

ベリトランスはさらに、セキュリティ対策、利便性の双方から機能拡張する方針。2017年2月には現行の「VeriTrans 3G」から「VeriTrans 4G」へのバージョンアップを予定している。

「VeriTrans4G」では、従来の「JavaScript決済(トークン決済)」「リンク決済」からさらに進化。セキュアかつ事業者・消費者双方にとってユーザビリティに優れたクレジットカード情報の非通過ソリューションを提供する考え。

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